20年前に神戸市を中心とした兵庫県の瀬戸内海の都市部に大きな被害を与えた阪神大震災が発生しました。

 この時の多くの犠牲者は建物がつぶれたことによる圧死であったのですが、その後発生した火災により命が失われたことは皆さんもご存知の通りです。



 90年前に豊岡市を襲った北但大震災でも多くの方々が震災後の火災によって犠牲になっています。私たちはこれにも備えなければなりません。



 そこで、阪神大震災の火災活動において問題になった点について豊岡市の備えについて質問しました。



 先ずは防火水槽や消火栓の耐震対策です。神戸市では震災後に火災出動を行った際に断水により消火栓が使えず、防火水槽も震災によるひび割れにより使える水が半分になっていた事例が多くありました。豊岡市の対策がどのようになっているのか質問しました。

 最近設置されている防火水槽は耐震対策の施されたものとなっていて安全度は高まっているようです。しかしながら消火栓は断水や水道管の破損があれば使用は難しくなるかもしれません













防火水槽


 次に、震災時のライフラインの被害想定を設定するべきであるという主張です。


阪神大震災を経験した明石市等では震災が発生した時に停電により排水ポンプが停止し、全市的に断水が発生し、3日後に60%復旧、8日目で75%、2周目以降で100%復旧と設定し、これを実現する体制の整備と、有事の備えを行っておられます。

 ところが豊岡市ではこの設定がありません。昨年に私が所属した災害対策調査特別委員会に提出された資料にも提示されず、その後も設定されていなかったことに驚きました。

 質問の中で強く求めたところ、今後検討したいという回答を得ました。




 また、時間がなく追及できませんでしたが、明石市では停電による水道水の給水停止を防ぐために、浄水場に非常用発電機の設置を進めています。実は豊岡市ではほとんど対策されていません。今後は市内上水道設備の非常用発電機の設置を求めていきたいと思います