王道の転生もの。現生の生活ではあまり活躍する事がない、
でもね、私は思うのです。
異世界に飛んでも、人は変わる事は出来ないですよ。
新しい環境に直ぐに溶け込み、性格が変わってゆき、活躍できる。
これは異世界に飛ばされてもなお、
―
目が覚める。
直ぐにベッドから起き上がった。
起床して直ぐの状況であるのにも関わらず、
今日のコンディションは・・・・・。
頭の中が冴えている。最近の自分は何でもできる!
なんて素敵な日の始まりだろう。
直ぐに窓に近づき、
カーテンを開いた瞬間、
まるでスポットライトのようだ。そう、
太陽までもが私の起床をたたえてくれている。
大きく、大袈裟に背伸びをする。
もちろん、「う〜ん」というお約束の掛け声も忘れていない。
すると背後から大好きなアーティストの音楽が流れてきた。
振り返ると光る長方形の物から音楽が鳴っている。
それを見て、笑顔になりそそくさと長方形の、そう、
携帯のアラームを止める。スヌーズの分も全て止める。With笑
携帯の目覚ましに起こされる前に自分から起きる。
自分の背丈より少しだけ長い姿見の鏡の前に立つ。
自然と笑顔だった。
そのままの笑顔で自分の顔を覗く。
寝癖がついている今でもなかなか可愛いかもかも。
根拠が無い自信を全身から発しながら居間に移動する。
直ぐに、大好きなモデルの子が飲んでいる1本200円のベットボ
ふう。
さあ、支度しなきゃ。今日はやる事が盛り沢山なのだから!
完璧な一日の始まりだ!
その12時間後、重ーい足取りでお化粧が崩れた主人公が帰宅した。
体重が重いという訳では無い。
いや、ぽっちゃりではあるが、そういう類の重いでは無い。
気分的な重い。その雰囲気でドアを開け、部屋の中に入った。
カバンを床に落とし、そのままの足で洗面所に行く。
マツエクをしているのでマツエク専用の洗顔料で顔を洗い、
うわー、不細工だな。
タオルで顔を拭い、そのままシャワーを浴びて夜用の薬を飲み、
そして携帯を充電器に差し込み、
そのあとは目を開けたママただただ泣く。泣く。泣く。
さて。何故朝と夜でこんなにも様子が異なるのか。
既に異世界に居る、訳ではもちろん無い。
会社で何か憂鬱になる事件が起きたか。
いや、そうでも無い。夜、
私は怪我をしている。
どこか。心。いや、テレビの中の様な可愛い方は辞めよう。
はい、メンタルがあれです、あれ。キングオブコミュ障。豆腐メンタル。
病院にも通っています。
ほら、明るく無いでしょ?
別に高かったり分厚い壁の方が突破した際に達成感がある!
この様に差別化をしないと他の小説に埋もれてしまうから。
いや、理由は読み進んで行くと分かる。
という訳で序章はここまで。
引き続き、「