最悪のシナリオだ!三田市議会代表者会の顛末… | 三田市議会議員 前中敏弘オフィシャルブログ「赤ひげの七生報国、定点観測。」Powered by Amebaぬ

最悪のシナリオだ!三田市議会代表者会の顛末…

今、三田市議会(人口115000人、定数24)は議員定数削減について議論?の真っ最中である。因みに現職の任期は来年10月まである。
行革の一環として前期から積み残しになっていた課題である。前期最終本会議に於いて民主、公明党の所属議員から削減の議員提案(削減数は特定されず)が出されたが粛々と否決された経緯がある。定数削減の要望書に応えたかったのであろうが。

ご多分に洩れず三田市議会でも議会改革のPTや委員会をつくり議論を続けてきたのだが…総意で削減の結論など見出だせる訳もなく、2代前の議長が遅くとも本年3月議会までに決定して欲しい、と期限を切り実質先送りしていたのである。(選挙は来年の9月)


まあ、当然の如く現議長さんはその意向を受け3月議会ですんなりと議決してもらいたい…その思いは経験者として十分理解出来るものであり、後は何人削減するか~残るのはこの一点だけであったはずである。


しかしながらこの一点が最重要問題であり、おまけに昨年9月に市民団体から4人削減の請願が出されており議会は9月、12月と2回に亘り審議を継続としてきた経緯がある。この間各々の議員は議会の自主性を発揮しようと鋭意努力してきたのも事実である。


今年に入ってから改革検討委員会、議運、代表者会と最終結論に向けて精力的に会合を重ねてきたが、未だ結論に至らず、と謂う状況であった。


削減ありきの委員会であったし請願も出たので共産党を除き概ね削減仕方なし、後は数だけ…と、その最終調整に入っていたはずである。


結果2減が大勢を締めるに至ったようだが此れは議会が内々に結論付けただけであり、4減と謂う市民の意向は完全に無視されたかたちである。

議員不要論が叫ばれる中、これでは到底市民の理解は得られず、議員の自己保身、馴れ合いの印象を与えるとともに議会批判と議会不信が広がるだけである。

少なくともこの間の議論は市民に議会としての説明責任があるはずである。
この2年間、自民党会派は重要課題については、市民の前でディベートをやり、市民理解を得るべきであると常に主張してきたが、実現に至らなかったことは、残念である。


三田市議会は、どんな会議も原則公開としており、議員総会、代表者会などの内部会議までもマスコミは勿論市民の傍聴も可能にしているので(私1人内部会議は非公開にするべきだ!と騒いでいるのだが、議会改革に逆行していると総スカン状態である…(笑))


当然のことながら先日の代表者会には、マスコミ、請願者団体の市民が大挙して傍聴に来ていたが、此処で大混乱が起きたのである。

各々の会派代表者の意見を聞きっぱなしで何の結論を見いだす事なく、我が三田市議会議長さんは何を血迷ったか唐突に3月本会議で2減に賛同する会派(全8会派1人会派含、の内3、4会派)から議員提案して貰うので了承して欲しいと勝手に結論を出したのである(シナリオの棒読み)


いやはや何とも言葉がない!お前は出来の悪い三田の菅か?(笑)


この議長発言で代表者会は騒然となり、傍聴者から早速4減の直接請求を市長宛に出す、と息巻く声が挙がったのは、至極当然の結果であった。


請願者が謂う4減、議会の謂う2減、行革の一環とはいえどちらも根拠に乏しい。特に議会の姿勢としては市民が納得する説明責任がいるのは当然のことである。取り敢えず2減らしますでは理解は得られないであろう。


私が、市民の前で議論をするべきだ発言すると先送りに過ぎないとの批判ばかりされるが、今後提出されるであろう直接請求にはどう対応されようとするのか?

此れに市長はどんな意見書を付け議会に出されるのか?7月の市長選挙にも影響を与え兼ねない大問題である。時、正にパフォーマンス首長の全盛である。


今のところ市長選挙は現職以外動きはないが、無風か?と謂われていた県会(定数2)の選挙も現職以外にみんなの党から出馬されると謂う…。(この候補者については親御さん共々今後シッカリと批判?させて頂きますので覚悟されますよう、ここに通達しておきます)


正に先行き不透明である。議長がいち早く市長の意向を寸度された故の結論であるなら正に逆効果であると敢えて申し上げておきます。

今後何の手を打つことなく2減に拘り3月本会議で結論付けようとされるなら我が自民党会派は市民の直接請求が出る前に4減の議員提案をするのも一つの方法かな?と考えております。市長の意向を寸度して…(笑)

最後に議会事務局に敢えて申し上げたい事があります。確かに事務局職員は議長から辞令を貰っていますが、地方自治体ではかたちだけのものであります。政府官邸とは違い議長の秘書官ではありません。当然の如く真っ当な議会運営の補佐役が重要な仕事の一つだと私は思います。故に今回の議長発言のシナリオはマスコミ、市民、議会内部にイタヅラに混乱を招いただけのものであり、長年の経験からあなた方には結果は容易に予測されたはずであります。議会のことを考えれば議長に苦言を呈する事も時には必要であり、二元代表制の一つである議会の事務方の最大の仕事であると私は思います。


後は正副議長さんの全方位外交に期待するのみですが…。方法はいくらでもあるでしょう…知恵を出して頂きたいと思います。


中途半端に丸く収めようとなさるからかえって角が立つものです。今回の仕切りは最悪でしたね。