コラム【三輪2丁目1番地】若手職員を生かすも殺すも上司次第 | 三田市議会議員 前中敏弘オフィシャルブログ「赤ひげの七生報国、定点観測。」Powered by Amebaぬ

コラム【三輪2丁目1番地】若手職員を生かすも殺すも上司次第

 の題名のコラムは毎週月曜日に掲載予定としていたが、早速ネタが出来たので書いてみたい。ちなみに私は思い立ったら吉日の人間だ(そのため散々ヒドイ目に遭ってきた)。


 今、竹内市長のマニフェストである自治基本条例の検討が市民、庁内、議会の三者で行われているのはご承知の通りである(市民の皆さま、こんな条例できるの知ってます?)。


 条例策定にあたって、一番の先発隊は、庁内の若手職員検討チームである。


 私は発足当初からこの会議の傍聴を求めてきたが、「庁内会議だから傍聴は不可」「そこまで介入するな!」と当局からあっさり謂われる始末…(笑)。我々議員にとって、若い職員の考え方は興味があり、とてもとても参考になるのだよ。都合のいい時だけ「情報公開」というなら、こここそ情報公開せんかい!!


 その後、市民検討チームが出来て、赤ひげは土日は特に用事もないので毎回傍聴しているが、漸く議論が噛み合ってきたようだ。また、議会でも昨年9月に特別委員会が設置された(此処が一番議論が噛み合ってませんけどネ!(笑))。


 まあ、いずれにせよ、取り敢えずわが三田市では、全国でも珍しい三者による検討チームが発足したわけである。市民の皆さんには、出来上がる条例をなんとかソフトランディングさせたいという議会の意気込みだけはわかっていただきたい(だけど、展開によってはハードランディングどころか操縦不能になるやも)。


 事務局である政策課は両委員会の議事録を作成・提供してくれるので会議の進捗状況は把握できるが、三者の整合を何時、何処に求めようとしているのだろうか・・?現状は「まるで先が見えない」。こんなまんまじゃあ、先延ばし先延ばしになるのは目に見えているネ!


 そこで、先日の特別委員会で政策課との協議の中で色々と注文を出した訳だが、その中で赤ひげは、あらためて職員の検討チームの傍聴と懇談を求めたのである。ところが、政策課の文書での回答は、「未だその時期にあらず、もう少し時間が欲しい」と謂うものであった…!「何を今更」駄目な理由もはっきりしない文書でアングリしてしまったが(笑)。


 謂わんとしていることは、「市長、副市長との懇談会がまだ済んでいないのに議会を優先させる訳にはいかない」と謂うこと(笑)?そして、「議員の傍聴、懇談は若手職員が萎縮して発言ができなくなってしまうのでまだ無理」と謂う事、この二点であろう。


 まあ、メンバーの意向もあるだろうし、余り無理を言っても仕方ないことだと納得はするが…。別にとって喰う訳でもないし…。でも、それでいいの?そんなことよりもっと大事な全体の奉仕者としての矜持はないの?総理大臣だろうが、議員だろうが、マスコミだろうが、誰に見られたっていいじゃない!三田市のための最高規範条例を作ってるんでしょ?三田市役所には「正々堂々」の志というのがないよ!何やるにしても小さくまとまりすぎてやしないか?


 市議会最年少で同条例の検討特別委員会の委員である笠谷圭司議員なんて彼等と同世代だし、色々議論が出来て有意義で楽しい時間を共有出来ると思うのにもったいない!


 今回の政策課の回答は、誠に残念だ。一日も早い実現を望むものである。「議員との垣根は早く取り除くべきだよ!」赤ひげは声を大にして言いたい。市民の皆様、私、どっか間違ってます(生き方ではなく)?


 ここで当局に疑問と提案がある。今回、手を挙げている職員はヤル気があり、将来有望な人材と訊いている。


 そこで先ず疑問は、策定委員会が発足した時点で、彼等をお役御免としてしまうのか?それとも条例策定まで何らかの役割を与えるおつもりなのか?彼等の職場は各課に跨がっており、本来の仕事を抱える中で状況は厳しいものがあるのは理解出来るが、やはり三田市の最高規範条例策定に最後まで携わることは大きな自信に繋がるものであろう。


 是非とも一考お願いしたい。原課の管理職の理解と力量が問われる問題だと思う。


 そこが認められた上での提案になるが、策定過程において市民との懇談会、所謂パブリックインボルブメント(PI)において、市民への説明責任を彼等に果たして貰いたいと思う。市民と関わりを持つ絶好のチャンスであるが、如何なものか?此処まで求めるとかえってプレッシャーを与えることになり、一歩退かれて仕舞うと何ともならないが…。


 しかしながら、若手を生かすも殺すも上司次第、彼等は上司を選べないのだから…!


 当局の柔軟な対応を期待するものである。