政治は理性、人間関係は義理人情!地方参政権反対の意見書を断念した理由について | 三田市議会議員 前中敏弘オフィシャルブログ「赤ひげの七生報国、定点観測。」Powered by Amebaぬ

政治は理性、人間関係は義理人情!地方参政権反対の意見書を断念した理由について

 12月定例会であれだけ騒いだのに引っ込めた定住外国人の地方参政権反対の意見書であるが、当時の状況では、新政みらいが4人全員賛成で我が創世会8人と合わせて議場での賛成多数となるはずであった。しかしながら、みらいからの賛同は得られそうになく、そうなると創世会も今回は見送るべきであるとの慎重論が創世会派内で過半数を占めた訳である。(仮に意見書を提出しても20対3で速やかに否決)


 この間、アチコチからも当然の如く圧力がかかったが、自民党党員3人は決してブレることなく意見書、それの提案理由の説明、ならびに賛成討論の準備は怠りなくやったのは謂うまでもない。


 決断を下したのは最終日の前日。何故なら議事日程に影響するからであった。


 賛成少数の中で断念した理由を【政治は理性、人間関係は義理人情】と、云えば格好良すぎるであろうか?実際問題として、今回は同志に納得して貰うには時間が足りなかったのが一番である。


 また、10月臨時会での議長選挙のしこり(創世会を除く全会派による大連立と委員長ポスト独占)が他の会派との間で残っており、いわば反創世会という大政翼賛会に似た構造の中で、状況的にもかなり無理があったのも事実である。8月の総選挙で民主党が圧勝してからは構図が180度変わった。


 いずれにしても、国民の9割以上が反対しているにも拘わらず、民主党鳩山、小沢政権が今季の通常国会で政府提案としてこの参政権の審議に到った時にスンナリ可決となってしまったら、もう後のマツリであるから、それだけが懸念材料であった!まあ、現状を見る限り鳩山さんも小沢さんも今国会はそれどころじゃないよな、と思っている・・。


 と、そんな中、今朝の朝日新聞のトップ記事は「外国人参政権、14議会が反対の意見書を採択。7自治体が賛成から転換!」


 との大見出しが踊っている。


 自民党だけでなく民主党の議員も賛成に回った県もあるらしい。


 ここ三田市議会でも確かに1995年に賛成の意見書を採択をしているが、国際情勢が変化するなか、日本の主権を守る為にも保守の議員として同志を説得し、他会派の議員にも呼び掛け、この通常国会で流れるのを祈りながらもっと国民的議論をするべきであろうと訴え、3月定例会では必ず初期の目的を達したいと「私は」「現時点で」考えているが、1月国会で法案が通ってしまったら、3月の三田市議会での私の行為も無意味なものになることはいうまでもない。


 そういう意味で、まさに「天の時」であった12月議会での断念は苦渋の選択であった・・・。私と同志らの意思がなければ、三田では何も起こらなかったわけであるから、そう思うと悲しいよ。三田の保守政治も潰えつつある。


 なお、兵庫県会でも3月議会で自民党請願として議題になるようである(あくまで予定)。


 今後は、何故外国人の参政権に反対なのか市民の皆さんに私の考えをシッカリと述べていきたい(まあ、読んでいるのは反前中の人間ばかりなわけだが笑)。三田市民11万4千人のうち定住外国人は約1000名。率にして、0.8%。1%にも満たないことを前もって付しておく。