こんばんは。
先日明治大学で開催された「イラク戦争、集団的自衛権を行使を問う東京シンポジウム」でも、
元米兵でイラク戦争に参加したロス・カプーティさんから劣化ウラン弾の話が出ました。
劣化ウラン弾って何?って思われる方が殆どだと思いますので、
私が色々調べた事を簡単にご紹介します。
天然ウラン(ウラン235:0.7%)を濃縮して核燃料(ウラン235:3~5%)は作られますが、
その過程で大量の低濃度ウランが発生します。一般に核燃料1kgを製造する過程で、
天然ウラン235の含有率が低いウランが5~10kg生み出されると言われています。
これがいわゆる劣化ウランです。
この劣化ウランは本来は全く使い途がなく、核のゴミに他ならないのですが、
劣化ウランの比重は約19であり、鉄の2.5倍、鉛の1.7倍という重い金属であるため、
米軍などでは戦車砲の徹甲弾や装甲材として用いています。(劣化ウラン弾)
劣化ウランは45億年の半減期を持つ放射性物質であり、環境中にまきちらされれば、
その影響は極めて広範囲に及び、長期間持続します。また、劣化ウランのような放射能が、
ひとたび環境中に拡散させられると、汚染の除去も環境の回復も不可能です。
劣化ウランは、アルファ放射線と呼ばれる強い放射線を出し、体内に蓄積されることで、
癌・白血病、先天性の奇形・異常、そしてその他、全身にわたる様々な疾病・障害を
引き起こすと言われています。
特に癌・白血病や先天性の奇形・異常といった惨たらしい被害に襲われているのは、
何の罪もない子供達です。
実際に、イラク戦争など実戦で劣化ウラン弾が使用された地域では
白血病の罹患率や奇形児出生の増加、あるいは米軍帰還兵の中にも湾岸戦争症候群などの
健康被害が報告されています。
ロスさんや高遠さんの話では、ファルージャ周辺では今も何と生まれてくる子供の
14%が先天性異常児だと言う事です。
米政府は証拠不十分との立場を取っています。そして、その事実を隠すかのように、
米国の復員軍人省は2007年、兵士たちのガン情報を非公開にすると決定しています。
私が映画「ファルージャ」を観た時に、色々なシーンで涙が止まらなくなりましたが、
中でも先天性異常児の映像には正視できないほどの衝撃と悲しみを覚え、
指で何度も涙をぬぐいました。
心臓が飛び出た赤ちゃん、
口が裂けた赤ちゃん、
内臓が飛び出た赤ちゃん、
頭の形がいびつな赤ちゃん・・・・。
可哀想で可哀想で見ていられませんでした。
そして、こんな事が地上からなくなることを願って、
一人でも多くの人にこの事実を知っていただきたいと強く思うようになりました。
これからお見せする画像はロスさんのスライド上映を撮影したものに、
ネットで拾った画像を加えています。
はっきり言って、衝撃的な画像です。
目をそむけたくなるような画像です。
でも、目をそらさないで見てください。
以上はロスさんのスライドから。
以下はネットで検索して拾った画像です。
以上の2点は「報道特集」とありますので、テレビから取った画像のようですが、
元は映画「ファルージャ」の映像です。
先天性異常児の殆どが生まれてから数日以内に亡くなるそうです。
この子達に何の罪があったのでしょうか?
でも、幸いにも亡くならなかった子供たちは、
言葉が矛盾しますが、最大の不幸を背負ってしまうのかもしれません。
亡くなった子供たちが、天国では幸せでありますように。