今まで私が食べてきたお肉はなんだったのかしら?
そんなことさえ考えさせられるお店に潜入。
御成門にある、「アラガワ」さんです。
店頭ではスタッフの方がお出迎え。
ドアを開けると、赤い絨毯、西陣織の壁布、桜の木のテーブル、ベルベットのお椅子。
店内はクラシカルなムードで、大正ロマンをも思い出されるようなそんな雰囲気。
移転されてきたとのことですが、テーブルなどは全て前のテンポから運ばれてきたそうです。
椅子に座ってみると、日本人女性には若干椅子が低くテーブルが高い。。。
けど、なんだかお嬢様になった気分でした。
名物スモークサーモンからコースはスタート。
この技法はずっと受け継がれているものです。
冷たいサーモンですが、しっとり柔らかく、そして皮目はパリッととてもお上品な味。
最高和牛や香味野菜をコトコト煮込んで取り出された黄金のコンソメ。
季節柄ジュンサイを浮かせて。
活さいまき海老のサラダ。
ドレッシングはオーダーが入ってから一皿一皿で作っていきます。
塩、胡椒をレタスに振りかけて。。。と、そんな具合。
レタスシャキシャキ、海老はプリプリ。
ステーキは炉窯で焼きますが、外側がパリッとジューシー。
中はしっとり仕上がっています。
こちらのお店では但馬牛の雌牛しか使いません。
この日頂いたお肉は但馬牛、西澤さんの所の雌牛34ヶ月サーロインと
但馬牛、岡崎牧場の雌牛40ヶ月のイチボ。
そりゃ3年間も餌を与え育てて、おいしくなーれ!と飼育していれば、高値が付きますよね。
子牛より熟女が美味しいっ!!という理論はとても正しい。
お味は言うまでもありません。
脂は口の中で無くなり肉の旨みが噛めば噛むほど。。。
と言いたいけど噛んでいると無くなってしまうくらいに柔らかかったです。
マスタードもまたお肉にちょっとつけるとお味が変わって美味しかった。
食後は布で入れたコーヒー。
コーヒがこんなに美味しいんだなーって幸せでした。
そうそうお邪魔できるお店ではありませんが、素敵なお料理に素敵な経験、
クラシカルな正統派ステーキ。ご馳走様でした。