雀100まで踊り忘れず

とはよく言ったもので

 

 

高校時代に

 

電車内では座席が

空いていても

座ってはいけない

 

という校則

あったため

 

 

いまでも

罪悪感から

よっぽどのことが

ないかぎり

 

 

ぼくは

椅子に座ることが

できません。

 

 

 

そんなわけで

仕事で西宮から

奈良や京都や箕面まで

行くときは

 

 

まぁまぁ

気合いを入れる

ことになるのです。

 

 

 

ところで

先日京都からの帰り

電車に乗ると

次の駅で

 

 

松葉杖の女子高生

乗車してきました。

 

 

満員だったため

席は空いておらず

 

 

キョロキョロ

周囲を見渡す

女子高生に

気づかない人が

ほとんどです。

 

 

足はまだまだ痛いようで

片足で立っていて

かわいそうでした。

 

 

電車が動き出して

間もなく

敢えて大きめの声で

 

 

「大丈夫?

大変でしょ?」

 

 

と声を掛けました。

 

「大丈夫です。

すみません」

 

と恐縮する

女子高生をよそに

 

 

辺りを見渡すものの

座っている客は

 

 

スマホを見ているか

疲れて寝ているか…

 

 

 

 

1日一生懸命働いた

帰りです。

 

 

疲れ切っているのも

当然でしょう。

 

 

 

 

扉のそばの

壁にもたれる

女子高生の横で

 

ぼくは

座る方々を

見渡し

 

 

目が合う方を

見つけては

女子高生に

目配せをして

 

 

気づいてもらおう

としました。

 

 

 

 

1人の女性が

ぼくと目が合い

 

 

どうやら

ぼくの意図に

気づいたようですが

 

 

目を伏せ

スマホを

見始めました。

 

 

 

 

結局女子高生は

片足のまま

20分ほど立って

いました。

 

 

ようやく席が空き

床に置いていた

カバンを

 

 

座った女子高生に

渡してあげたときに

 

「よかったね。

座ることができて」

 

と声を掛けました。

 

 

安心した表情で

 

「すみませんでした」

 

と答える女子高生を見て

不意に思いました。

 

 

 

 

女子高生の

存在に気付き

 

 

席を譲った方が

良いと思いつつも

行動に移せなかった方。

 

 

「どなたか

彼女に席を

譲ってやって

いただけませんか」

と言えなかったぼく。

 

 

あと一歩の

優しさや

思いやり

勇気

があれば

 

みんな

少しずつ

笑顔に

なれたんだろうなぁ。

 

 

 

「行動すること」

の壁…

 

越えたいなぁ。

 

 

では、また明日!

 

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