先日、塾の先生と
お話をする機会がありました。
聞くと入塾体験に来た
小学校2年生の男子と母親のこと
母親は男の子が
いま通っている塾や学校で
いつも満点を取ることや
母親が満点をとる
男の子の現状に
まだ不足していると
不安を感じていること
6年生の姉には
十分にできなかったため
諦めていること
などを乗っけから話したそうです。
親子の様子に余裕のなさを感じた先生が
男の子に
「今なにが1番したいの?」
尋ねると
男の子は涙ながらに
「おねえちゃんが受験だから
ぼくはインフルエンザになってはいけないから
遊べない。
一週間で1日だけしか遊べない。
本当は週に三回外で遊びたい。」
そして
「いつも満点を取らないといけない。
いつも1番をとらないと怒られる。
それがしんどい。」
と話し始めたそうです。
先生は、母親に
「こどもは小さな
立派なひとりの人間。
私も含めて我が子は
親のものではないんですよね。」
「彼の気持ちをたくさん聞いて
彼のしたいことをさせてみる。
そこにはすごい発見があるもの。
するとママもお子さんもハッピーに
なれると思いますよ!」
「今のうちにいっぱい失敗して
どうしたらまたがんばれるのかを
親元にいながら
自分の身を持って学ぶ。
すると
大きくなった時
親が近くにいなくなった時
自分で対処して生きていける
幸せになれる人になるのかもですね。」
などを話し
急いで入会する必要がないと
親子に話したのです。
母親は泣きながら
子育てのプレッシャーや
誰にも相談できない苦しさを
吐露したそうです。
親子の様子に違和感を感じられる洞察力
咄嗟の判断で
こどもの本音を引き出せたこと
豊富な知識と自身の体験から
すぐに母親の背景を察する共感力
短い時間で信頼を得られる説得力
この道20年以上という
その塾の先生に
改めてプロの凄みと
プロであることの矜持を
感じた話でした。
教育者って凄いなぁ。
では、また明日!