先日学校でお仕事をしているとき
ベテランの先生と
お話をする機会がありました。
危険を冒してまで海で泳ぐ必要があるのか
という声が強まると
臨海学校の遠泳は廃止
まだ体のできていない
小さなこどもに持久走をさせて
心臓に負担をかけるのは危険だから
マラソン大会は廃止
近年のそうした風潮を嘆いておられました。
「こどもはそうやって
大きな達成感や
非日常体験による深い学び
を得る機会が奪われていくんですよ。
そのうち通学中に
事故に遭うと危ないから
学校も廃止かなぁ笑笑」
なんて冗談も…
そんな話をしていて
ふと恩師のことが頭をよぎりました。
その恩師は愛情深く
豪快で明るい方でした。
40年近く前
その恩師が何度注意しても
廊下を走る男の子を
つかまえて
「そんなに廊下走りたいのか。
それなら好きなだけ
走らせてやろう笑」
と言って
休み時間中ずっと廊下を走らせました。
その男の子がもうコリゴリと歩こうものなら
「もっと走らないか!」
と檄を飛ばすのです。
男の子がその後どうなっていったかは
言うまでもありません。
極端ではありますが
そうやって学ぶこともあるのです。
スモールステップで負荷なく育てる
ことも大切ですが
こどもの育ちは
一次関数の直線的なものではなく
二次関数の曲線的なものです。
大きな飛躍(成長)を促す機会に
如何に劇薬を処方できるかが
本来の教育の醍醐味なのかもしれませんね。
では、また明日!