ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『成長するのに一番効果的なのは、自分に期待をすることだ。自分の可能性を信じられなくなって、自分を見限った奴から自分以外を大切にしているふりをし出すのさ』
つい先日、僕たちの生みの親が旅立った。急にということもなく、少し前から僕たちも、ともすれば自分自身もわかっていたのだろう。おかげで僕たちはひっそりと姿を消して知らぬ場所で横たわっているであろう親に思いを馳せることしか出来ないでいる。こんな出自のこんな育ちの僕たちだ。きっと僕たちも同じような道を辿るのだろう。だがそれでいいじゃないか。助け合える兄弟がいて、少しでも周りに手を差し伸べてくれるものがある。きっといい人生で締め括れるさなんてことをなんの気無しにいうと、世の中を斜陽の如く傾いた状態で眺めている僕の弟が言った。
「それはなんていうかあまりにも、孤独というものじゃあないか。君だって一人で生きているとは思っていないんだろう」「そこまで自分の大きさを勘違いしているわけじゃない。でも、一人で生きて行くことを自ら諦めるのとは話が違う、と言っているだけだ」
薄暗く汚い路地裏に不釣り合いな光沢のある灰色の毛並みを、なめらかでどこか気の抜けるような表情をしながら毛繕いをしている。
「ニンゲンとやらも、そんなことを思いながら生きていたりするのかなぁ」「さあ。お前は長生きしそうだから、そのうちニンゲンの言葉を覚えて、聞いてみたらいいんじゃないか」
ニンゲンの言葉を使ってニンゲンと話すなんて。そりゃあ化け猫ってやつじゃあないのかい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
どもども皆さん。
こんにちは。
七月かー。
ん…?
七月!?だと!?
いやー早い。いやいっつも言ってるんだけど。
もはや気づいたらって感じでもある。
あけましておめでとうから寒いとか花粉がしんどいとかは乗り越えてきたはずなんだけど。
今はその感覚が思い出せない。
暑いということしかわからない。
不思議ですねニンゲンって。
余談だけど、人が髪切った時って一回でも見たらその前の髪型思い出せなくなるの俺だけですかね?笑
着実に、繊細に、ときに大胆にひとつひとつ確かに踏みしめてきていて、色鮮やかで灰色の毎日は自分の中に確かに刻まれている。
忘れているわけではなく、思い出さなくなる。
ふとしたときに現れて、いつの間にか大人になっている自分に気づかせてくれる。
この前ふとそんなことを思いまして。
今年の頭から始めた読書生活も舞台の本番中や執筆活動などもあって一旦中断しておりまして、それもひと段落、また再開し始めたんですよ。
一冊一冊読み終わるたびに次はどれにしようかと悩むのですが。
お次は村上春樹先生の新刊「夏帆」にしてみました。
刊行されたばかりで本屋にたくさん並んでいると思うので気になる方はぜひ。
んで、読んでて思ったんです。
大人になったな俺…!と。
どういう事かと言いますと。
中学時代三年間、ズーーーッと本ばっか読んでたんですよ僕。
図書館の本全部読み切る勢いで。
おかげで卒業のときは読み切った冊数で表彰してもらいました。
好きな作品や作家さんも沢山できたのですが、時間がかかったり、うまく腑に落ちない、なんて作品もありました。
実はそれが村上春樹先生の最初の印象です。
作品名はあえて避けますが、もしかしたら俺はこの作家さんは苦手かもしれない…と思った中学生の僕。
15年近く経って改めて触れているんですけど、なんとびっくり。
とても好きな作品だとワクワクしながら読み進めております。
多分昔は不条理さだったり突然出てくる描写に寄り添う情緒がうまく飲み込めなくて、苦手だったんだと思います。
それが今はなんとも心地がいいと言いますか。
道理や条理の通っていないことがある、そんな物語の中に生きていることを楽しめるようになっているのは、もしかして俺が大人になっているということなのではとふと思ったりしたんです。
今作を書きあげた村上春樹先生はなんと御年77歳。
すごすぎます。
そう思うと、まだまだ大人の階段を登れることが楽しみで仕方ありません。
ただ年を重ねるのでは無く、その中に挑戦やら発見やら出会いを見つけて大事に抱えていきたいものです。
その中に忘れようと思っても忘れられないことがいくつも重なっていくと思います。
そしてきっと、明日はそんな1日になるんじゃないかな。
前川優希ソロアーティストして、1stALBUM「ENcall」ついにリリースです。
どんな気持ちになっているんだろうと想像しても全く検討もつかないまま今日まで来ました。
明日2026年7月15日、リリース当日。
7月19日LIVE TOUR 2026「ENcall」初日福岡公演。
今月は盛り沢山です。
それでは今回はこの辺で。
ほな。・ω・

