僕がインターンをしている他郷阿部家へ。
今日は宿泊しているお客様がいないため、いつもとは少し違う落ち着いた雰囲気だ。
夜の賑やかな雰囲気しか知らず、昼間の誰もいない時には入ることはあんまりなかった。
印象としては、登美さんがよく言う『陰翳礼讃(いんえいらいさん)』という言葉がピッタリ。
影と光のバランスがとても美しい。
また、加工してないけど、全体的に雰囲気が碧い。
まるで藍染めの碧色のようだ。
昨日宿泊したオーストラリア人の方は藍染めが大好きで、日本人の僕に色々と教えてくれた。
インディゴカラーと呼ばれる色はたくさんあれど、本当の意味での深い碧色を出せるのは日本の藍染めだけらしい。
故に、藍染めの碧色はジャパニーズブルーと呼ばれているのだ。
東京オリンピックのなんかにも使われてるんやって。
ジャパニーズブルーを大切にしよ。
阿部家には、藍染めのアイテムが無数にある。
昔の日本人には、これほど藍染が身近やったんやなってことを実感させてくれる。
そして当たり前過ぎて、自分のルーツの魅力ってついつい忘れてしまうわな。
外の人やからこそ気づけることがある。
誰かの、何かのステキなことを教えてくれる人ほど、美しいものはない。