僕がインターンをしている他郷阿部家へ。

今日は宿泊しているお客様がいないため、いつもとは少し違う落ち着いた雰囲気だ。







庭には、たくさんの木々が植えられている。
ほとんどは、群言堂の松場登美さんが植えられたもの。

無論、僕は何が植えられているのか全然わからぬが。。。






暖簾を潜って、重い引き戸を開けたところに受付がある。







普段は癒やし系女子の樽川さんが、温かく出迎えてくれる。









受付横の景色。  

有名な鉄のアーティストさんが創り上げた、鉄と木の建具のような作品がある。題名もテーマもないらしい。   

この場所のインスピレーションに合わせて作ったそう。


僕はてっきりピタゴラスイッチ的なものかと思っていたが。









チェックインは、その季節が最も感じられる場所で行う。
普段はココ。




和室の風通しがいい感じが良い。


 




登美さんが好きな言葉『心想事成』の掛け軸。
カッコイイのだけれど、何だかほんわかした気持ちにさせてくれる。







書斎。
午後の日が差し込んでくる、暖かい場所だ。








台所。
写真撮ってて、一番カッコイイと思った。

人がいない時、それはそれで独特なかっこよさがある。







蔵。
時にはBARとなり、時にはシアタールームとなる。時には、僕の籠もり部屋になる。うん…


居心地の良さゆえってのもあるけど、、、研修のDVDとかをこの部屋でよく観てるだけやからね!

 









夜の賑やかな雰囲気しか知らず、昼間の誰もいない時には入ることはあんまりなかった。 



印象としては、登美さんがよく言う『陰翳礼讃(いんえいらいさん)』という言葉がピッタリ。



影と光のバランスがとても美しい。




また、加工してないけど、全体的に雰囲気が碧い。

まるで藍染めの碧色のようだ。 



昨日宿泊したオーストラリア人の方は藍染めが大好きで、日本人の僕に色々と教えてくれた。


インディゴカラーと呼ばれる色はたくさんあれど、本当の意味での深い碧色を出せるのは日本の藍染めだけらしい。  


故に、藍染めの碧色はジャパニーズブルーと呼ばれているのだ。
東京オリンピックのなんかにも使われてるんやって。





ジャパニーズブルーを大切にしよ。

阿部家には、藍染めのアイテムが無数にある。
昔の日本人には、これほど藍染が身近やったんやなってことを実感させてくれる。



そして当たり前過ぎて、自分のルーツの魅力ってついつい忘れてしまうわな。



外の人やからこそ気づけることがある。

誰かの、何かのステキなことを教えてくれる人ほど、美しいものはない。