約束していた16時過ぎにSTBの駐車場前に着くと、ギターを持った人が1人立っていました。「和泉さんのライブに出演される方ですか?」と聞くと、「そうです。」との返事。この方のお名前を忘れてしまいましたので、申し訳ありませんが、以下、「ギターさん」と書かせてもらいます。ギターさんと2人で、とりあえず関係者の方が来るのを待っていました。

しばらくすると、中から人が出てきました。和泉さんの事務所の社長さんだそうで、まず2人は楽屋に通されました。「他に誰が来るのですか?」と聞くと、あとはギターとベースとドラムの3人で、この3人はお互いお知り合いの方だとか(仮称「カトウバンド」)。もう1人来るはずだったサックスの人は来なくなった模様。ということで、サックスは結局私1人になりました。

そして社長さんから、今和泉さんはトリオのリハをやっているので、それが終わってからアマチュアの参加者と打ち合わせをするから、ひとまず客席に入ってリハを見ていて下さいとのこと。我々2人は楽屋に荷物を置いて、客席に案内され、和泉トリオのリハを終わるまで見ていました。

リハが終わると、和泉さんが客席に降りてきて、軽く挨拶。和泉さんは私の顔を見て、にっこり笑って、「覚えているから大丈夫だよ。暗いねえ。」とかおっしゃられました。そりゃね、和泉さんが出してくれると言わないと、今回は無駄足になっちゃうんだから、緊張しているんですよ。あなた、覚えているからっていう理由だけでステージに上げてくれるような人じゃないでしょ、全然大丈夫じゃないですよ、なんてことをちらっと思いながらも、やっぱり緊張していて、この時はあんまり頭が動いていなかった感じ。

それから選曲。和泉さんが「Breeze & Youはできる?」と聞いてきたので、正直に「できればソロ無しで」と答えました。「じゃ何がやりたいの?」と聞かれたので、はっきりと「トワイライト」と言いました。

そんな話をしている間に、カトウバンドの方々がセッティングを始めました。まずは和泉さんとカトウバンドでBreeze & Youを通しでやることになって、それを私とギターさんは客席から見学。ステージを見ていると、ちゃんと立ち位置に合わせてスポットライトの調整までやっています。ううん、アマチュアバンドの飛び入り参加と言えども、なかなか本格的だなあ、という印象。正直、ここまで本格的にやるとは思っていませんでした。

この間、ギターさんと話をしていました。ギターさんは、本職はドラムらしいのですが、ギターも弾けるとのこと。とりあえず参加者がどうなるかわからないから、課題曲をギターでもドラムでもできるように指示され、準備はしてきたそうです。ステージの様子を見ながら、「この感じだと、ドラムはずっと1人で通して、僕はギターで入った方が、ステージの流れがいいですね。」なんて話をしていました。

カトウバンドのリハが終わり、和泉さんから、「じゃトワイライトやるか」とのお達し。この時点でまだ我々は楽器の用意をしていなかったので、2人で楽屋に戻り、楽器の用意をして、今度はステージへ向かいました。


続く