遮熱の目的とは何か 

建物を断熱するということは、一般的に対流熱伝達・放射熱伝達・熱伝導のプロセスを総合した貫流熱に対して用いられます。この場合の断熱とは、主に熱伝導抵抗を大きくすることで、室内外の温度差による熱移動量を小さくすることを目的としています。夏季には外気温の上昇や日射により温められた外壁からの熱移動による室温の上昇、冬季には外気温の低下に伴う室温の低下を防ぐために外壁に断熱材を挿入して、断熱をします。しかし、断熱性能が高いため、夏季に日射が室内に直接入って室温が上昇すると、下がりにくくなってしまうということも考えられます。このようなことを防ぐために大切なことが「遮熱」です。遮熱は放射熱伝達による熱移動量を小さくすることを目的としており、断熱とは異なります。日射熱は放射によって移動する代表的な熱です。断熱性能の高い住宅ではその特性を十分に活かすためにも夏季の窓からの日射熱の侵入、外壁や屋根の温度上昇をなるべく阻止することが重要です。遮熱は断熱とは異なるため、冬季の寒冷地において遮熱と断熱を勘違いしてしまうと、日射熱は室内に入らずに室温は低下してしまうという事態を招いてしまうため、違いをしっかりと理解することが必要です。 

 

★どのように遮熱するか 

建物において遮熱するべき場所としてはまず窓ガラスが思い浮かぶと思います。遮熱に配慮した窓ガラスにLow-Eガラスがあります。他に遮熱すべき場所としては外壁と屋根があげられます。これらの部位については遮熱塗料による対策が考えられます。太陽光は、紫外線、可視光線、赤外線の3つの波長領域に区別するこができ、遮熱塗料は、放射熱伝達により移動する熱の正体である赤外線領域の波長に対する反射率が高い特徴を持っています。