- 前ページ
- 次ページ
まだ小さいころは、一回で良いから怪我をしてみたいと思ったことがあった。
とくに学校で足を骨折してマツバ杖をしているやつを見るとうらやましがった。
でも今は違う・・・・・・・・・ 「今日の治療はおわりで~す!!」
「ふぅ~」 ため息をついた。 じぶんの癖になりつつある。
また考える。
あの後、さらに部活がはじまるが・・・・・俺は1年で部活をやめた。
今は帰宅部である。 肉離れですめばよかったが、 あの後
ヘルニアになりもう運動はできなくなった。
ただの部活だといいながら あまりのショックであった。
そんななか バレンタインデーの日 まあ関係ないと思いつつも、
普段どうりすごしていたら、おなじクラスであったが話したこともない人に
チョコをもらった。 こんな気持ちは初めてだった。
「キーンコーンカーンコーン」 6時間目の授業が終わった。
今日は夕焼けがなぜか目に映る、というよりも視界に入ってくる。
そんなことはどうでもいい。
練習が始まる。 部員は紹介していないが 話の中で徐々に紹介していこう。
グラウンドに入る。走って準備に取り掛かる。 そのあたりは先生は厳しい。
ところがそのころ準備するといっても ボール6個だけだ。 まだバットもない。
「サクッ サクッ」 スパイクが土に刺さる感触。経験者はわかるはずだ。
このスパイクで土を踏む感触がなんとも心地いい。
「きをつけ!! おねがいしまーす」 「おねがいしまーす!」
さあ まずはストレッチ。 空手をしていたときから 体は柔らかい。 入念にストレッ
チをする。 そしてキャッチボール。 終わったとき・・・
「スリッ スリッ」 このスリッパのすれる音。 先生だ。
そしてノックが始まった。 少年野球をみんなしていただけに みんなできる。
ところが先生がだんだん強い打球を打つうちに。 ふと後ろには2人しかいなかった
た。 一列でやる内野ノックであったため すぐに自分の番が来る。
俺はそのとき 「ぶちっ!!」 足がつってしまった。
しかし、空手ではどんなに両手両足なくなろうが戦えって言われてきただけに
やめられない。 とそのとき 「ぶちっ」
これは痛かった。 足がつったときの2倍は痛かった。 いや3、4倍は。
そしてグラウンドに倒れた。 みんなが集まる。 だがお構いなしにうずくまる。
みんながノックをしている合間、じぶんは寝たままだった。
ふと夕焼けが目に映る。 それもすべてを予測していたかのごとく頭のてっぺんを
だして、静かに沈んだ。
学校の近くの整骨院にいき 診断結果は 「肉離れ」・・・・・・・・・
