道をふさぐ荷馬車 | 手稲山・発寒川からの手紙

手稲山・発寒川からの手紙

北海道の野生動物や自然の状況についてなど手書きの絵などによって詳しくお伝えします。

  信号のほとんどない市内の大通を数列の自転車が道幅いっぱいに広がって往来し、それを警笛をならして追い散らしながら猛スピードで車が走る。郊外の砂漠を縦断する道路では、砂煙が舞い上がり対向車が見えない。恐くて居眠りもできない。だが、運転手にとっては事故の不安よりも、道路幅いっぱいの大きな積み荷でノロノロ歩く、農民たちの馬車のほうが、よほど癪のたねでもあるようだ。警笛を鳴らし続け、いらいらしながら運転している。





黄河のほとりで ~中国の砂漠滞在記~