今、話題になってます映画「ルックバック」早速観て来ました
上映時間が1時間もないんですよね
で、ちょこっと調べると少年ジャンプに読みきりで掲載されてて
もう僕はオッサンですので、漫画も読みませんし、何の予備知識さえも無く観てきた次第です

他の方のレビューをチラッとだけ見てきましたが、僕は泣くことはなかったんです
ただ、素晴らしい
実によくできた、表現できた作品だな
そう思いましたね

冒頭から「死」ということを突きつけられるわけです
その表現も、わざと簡素な画で表現されてる
その表現にも意味があるわけです
で、小さい波が段々と大きな波になって観ている人を飲み込んでいくような
映画を観ている人だけではなく、地球上にいる人間の全ての人を飲み込んでいくような表現ですね
それを、漫画、アニメの表現で展開していくわけです

漫画、アニメの表現というのは実写では作り出すことの出来ない空間が作れるわけです
小さい子供から老人までをも虜にできる表現ができるわけです

ですが、それはあくまで表現にしか過ぎない
それがわかっている人とそうでない人の問題をもこの作品では訴えているような気もしました
上映時間の長い短いは全く問題にしないストーリー

アニメが好きな人の傾向としては、社会生活がスムーズに行かないような人が多いように聞こえて来たりします
アニメや漫画の世界を現実に持ってくるわけです
そうすると、現実社会を生きている人にとっちゃ違和感が出ますよね

現実社会をコマ数で例えると100コマだとすると、アニメや漫画の世界のコマ数は、10コマぐらいでしょうかね?
その感覚で社会生活をするもんだから違和感が出ますよね
コマとコマの間が極端に表現できるのが漫画やアニメ
そういうような、現実社会との問題点も上手く表現できてる作品でした

とはいえ、漫画やアニメに問題があるんだ!じゃなくて

好きすぎて距離が近い人に問題があるわけですよね
普通の人なら、その違いや機能しやすいしにくい部分も理解ができますから
普通に漫画やアニメを楽しめるんですけどね

原作が漫画で、今回にアニメの映画になりました
この映画「ルックバック」は、人によって様々な受け取り方をするんでしょうね

社会とは何か?
時間とは何か?
人生とは何か?
みたいな感じでオッサンの僕は受け取った次第です

クチコミで広がるような映画ですね
賞を獲れば良いのかというわけではありませんが、「ルックバック」は、カンヌ、米アカデミー賞獲ってもおかしくない素晴らしい作品でした

最後のエンドロールで、ちょっとウルっと来ましたけどね
女性の名前が多いわけです
内容に絡んでくるんで書けませんが、鎮魂のような、エールのような、宣誓のような
優しいんですが、すごく力強いものを感じました