昨日の土曜日、朝一番元町映画館に

行くとスタッフの方がお一人おられましてまだ開いておりませんでした

一番乗りです

ここの元町映画館は、先着順に入るシステムなのでチケットを買う際に整理券をもらいます

整理券順に入れますので僕はいつも早く並ぶんです

で、昨日の映画は


94歳のゲイという作品
この作品は、当初テレビのドキュメンタリー番組として放映されて、反響が大きかったので映画にしようと映画向けに新しく映像を組み込んで映画としての上映になってるそうです

LGBT理解増進法と言われてもさっぱりわからない
身近に当事者がいないもんだから情報が無いんです
で、主人公となってる94歳のゲイこと長谷さん
長谷さんの発言で自分の居場所がないということが僕にはひっかかってまして
LGBTであろうが、一般的な人であろうが居場所なんか無いんだよっていうのがあったんです
LGBTの人は勘違いしてるんじゃないの?
自分たちばかり可哀想な存在であると勘違いしてるんじゃないの?
そう思っていましたので今回観てきたということです

映画を観終わって、結論から言うと
ただのコミュニケーション不足であるというふうに思えました
これはコミュニケーションを勉強してない人にはわかりにくいことであるとは思います
主人公の長谷さん94歳
その長谷さんが56歳の時に大阪の御堂筋で行われたレインボーパレードに参加するんです
参加はしても、そのパレードのメンバーの大半が30代~40代の人たち
なので、56歳の長谷さん、同じゲイの人の中にいるんですがなんか溶け込めない違和感を感じたそうです

コミュニケーションを勉強する中で

結果←行動←思考←感情←○○○

感情というのは予告無しで湧いてくるもんです
世界中、みんな同じで誰一人予告して本当の感情が湧くことはありません
同じゲイの人の中にいるんですが違和感、疎外感が少し湧いてきた長谷さん
長谷さんが若い頃の戦後の少し落ち着いた昭和30年代
今のような環境ではなかった
昔からゲイというのは存在は認められてはいたものの、新世界の辺りは男娼の町では言われていたものの

僕はゲイなんです

と言おうものなら誰もが離れていってしまう時代
物珍しさの視線を浴びる時代
そんな時代を過ごしていての令和の時代
94歳のゲイという映画ではあるものの

人間一人一人に当てはまるような答えが見えてくるようなドキュメンタリー

コミュニケーションというのは一言で言うと

違いを出す

ということなんです
なので、コミュニケーション=最初から違うということで
それを確かめるためのものなんですよ
ということなんです
ですが、コミュニケーションというものを勘違いしている人が大多数います
コミュニケーションというものを学ぶと、自分というものにぶつかる
で、その自分と向き合える人と向き合えない人が出てくる

映画の中の長谷さん
本当に長谷さんの若い頃の時代はゲイというのは伝染病であるとも言ってた時代
そりゃ声をあげることなんてきない
94歳のゲイという映画
ドキュメンタリーなのに凄い展開になっていく
誰かがストーリー書いて演出してるようかの展開に

で、現在の長谷さん
この94歳のゲイのテレビ、映画を知って関西の名だたる大学へ行って学生と話をしてるそうです

94歳のゲイという映画なんですが
ゲイ云々じゃなくて、一人の人間の映画でありました
題名に惑わされることなく、いろんな人に一度観ていただきたい作品です

94歳のゲイ
★★★★★
素晴らしい作品でした


最後に監督のお話もあって勉強になりました