堂森の無苦庵から見て

西の方角に

太郎兵衛(たろべい)という

旧家の豪農の屋敷が在りました。

慶次郎殿逸話にもなってますね!!

太郎兵衛が豪邸を建て

その新築祝いに招かれた慶次郎殿は

家内安全と家門隆昌を願って

一同の前で

慶次郎流新宅祝いをして見せました。

斧を持って来させ

その斧で立派でピカピカな

床柱に思いっ切り振り下ろし

大きな傷を付けてしまいました><;

太郎兵衛さん@@;

しゃいだべなぁ~~~

(怒ったろうなぁ~~)

ここで

慶次郎殿は静かに話し出し

太郎兵衛はこの家を建てるにあたり

コツコツ貯め込んで

ようやく念願叶って出来た家だ。

肝心な事は

「すべて世の中は満月のように

満つれば欠ける事は物の道理

である」

家を新築した位で満足してはならぬ

それで安心したならば

後は運が傾き

災難ゃ不幸が後々降りかかってくるもの

決して思い上がったり有頂天に成らず

上段の床の間の

この傷を見て日々精進を積むことこそ

太郎兵衛家の家内安全・家門隆昌の

祈願の基であると言って

一同を戒めた慶次郎殿の逸話です。

その太郎兵衛屋敷跡は

農地改良が行なわれ

田んぼになって

面影は無くなってます><;


前田慶次郎利貞 生涯の地          堂森善光寺-200912301141001.jpg
だいたい・・・・この辺り^^。

奥の林は無苦庵の

後ろ側まで続き当時は

慶次清水が在る林だったと思います。

この林を貫けて

野際から高畠へ至る道が
前田慶次郎利貞 生涯の地          堂森善光寺-200912301141000.jpg
前に紹介した

この林の道に成ります^^。

今から

410年前・・・・・・・

想像付きませんが

大自然の真っ只中に

慶次郎殿は

力強く生きてたんですね^^。