ここ堂森に無苦庵を築き
慶長七年(1602)
二月二十七日
兼続殿主催の詩歌会に参加しました。
この道は無苦庵から北へ
高畠の亀岡文殊堂へと通じています。
夏 月 夏の夜の 明やすき月は 明けのこり 巻をままなる こまの戸の内 利貞 暮 鷹 狩 山陰の くるる片野の 鷹人は かえさもさらに 袖の白雪 利貞 船 過 江 吹風に 入江の小舟 漕ぎえて かねのをとのみ 夕波の上 利貞 閏 上 霰 ねやの戸は あとも枕も 風ふれて あられよこぎり 夜や更けぬらん 利貞 樵 路 躑 躅 山柴に 岩根のつつじ かりこめて 花をきこりの おひ歸る道 利貞 亀岡文殊堂奉納詩歌 前田慶次郎利貞 |