中学生の頃の思い出と言えば、取り分け表立った行動力は無いにせよ、厳しい校則があったことは事実だった。しかし、社会人としての掟や規律を考えれば当たり前の校則だったと言える。
頭髪、服装検査は毎月の様に行われていた。当時は、「何だよ?」と言った反発の心を抱いていたが、規律に厳しすぎる反面、生徒を思いやる優しい学校だったと言える。
昭和50年代からは、受験戦争。荒れる中学校。いじめと社会問題になった。もちろん、私が通っていた尾張旭市立東中学校についても同様、問題を抱えていた。問題が発生する迄の過程は様々だったが、今考えるなら、学校内全体を含む校区など地域間による意見の相違が障害になっていた感じが見受けられたと思う。
一方で私としての中学校時代は、真ん中の兄を無くしては語ることは出来なかった。
取り分け入学式。この日は大雨が降る中で行われた。式が始まり体育館に入って行った際に、先輩方を初め先生方迄も私を注目していた感じはした。校長先生迄も私の顔を笑顔で眺めていた記憶が残っている。
それを考えても中学校3年間は常にプレッシャーとの戦いだったが、楽しい思い出もあった3年間だった。
1976年(昭和51年4月)の開校から45年の節目を今年迎えた愛知県尾張旭市立東中学校の今後も益々なる発展と、地域社会との間で互いの融和を願う次第である。
前田 直貴