1月は、暮らし。そしてシビックプライド。




あなた自身があなたのまちです


 3年間、新型コロナ感染症がわたしたちの暮らしに影を落とし、わたしたちの暮らしは大きく制約を受けました。その感染症が、昨年5月に感染症分類5類となりコロナ禍からようやく日常を取り戻しはじめました。今年は、わたしたちの「暮らし」について、もう一度考えてみようと思います。

 昨年からコロナ禍以前のイベントや会合が少しずつ戻ってきました。わたしたち一人ひとりの暮らしはどう変化したでしょうか。コロナ禍を経て変わってしまったこと、コロナ禍前にはなかなか戻らないこと、いま一度振り返ってみる必要があるかもしれません。「コロナ禍で行動が制限されたことでSNSなどネット情報へのアクセスが増えているかもしれない」「外出することが億劫になって地域活動へ向かう気持ちが減少したかもしれない」「メディアの情報にこれまで以上に敏感になってしまっているかもしれない」「体力が落ちたかもしれない」私自身を振り返っても色々な変化、影響が出ているような気がします。

 さて、新しい年を迎えて自身の「暮らし」をどうリセットしていきましょうか。地域との関わりを意識してみませんか。その関係性や距離を少し見直してみてもいいかもしれません。まちへ出て、自分自身を見つめて、地域との距離を感じてみましょう。地域には、わたしたちの「暮らし」があります。それは、住む場所、働く場所、学ぶ場所、楽しむ場所です。

 「あなた自身があなたのまちです」という言葉は、市民がまちに対してもつ誇りや愛着を意味する「シビックプライド」をストレートに表現する言葉です。まちをかたち作るのはあなた自身であり、わたしたち一人ひとりということです。わたしたちの「暮らし」こそがまちをつくるということです。ならば、楽しく暮らしましょう。

 今年は「暮らし」を意識していこうと思います。


枕崎市長 前田祝成