本日、枕崎市議会9月定例会が開会しました。


本会議で行政報告を行いました。


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 令和五年第4回枕崎市議会定例会の開会に当たりまして、行政報告を申し上げます。


 まず、台風第6号について申し上げます。台風第6号は、8月9日から10日にかけて薩摩・大隈地方を暴風域に巻き込みながら九州の西側を北上しました。本市では8月9日早朝に最大瞬間風速41.8メートルを記録するなど非常に風が強く、倒木等により市道等の通行に支障が生じた箇所や、長時間にわたって停電した地域もありましたが、幸いにも人的被害はなかったところです。

 その台風第6号の影響により、4年ぶりに2日間のフル開催を予定していました「さつま黒潮きばらん海枕崎港まつり」は中止となりました。4年ぶりの開催を楽しみにされていた市民を始め、多くの皆様におわび申し上げます。また、この祭りの準備に携わっていただいた青年会議所や商工会議所青年部を始めとした各団体、多くの関係者の方々のご尽力に深く感謝申し上げます。祭り当日に実施できなかった花火大会は、8月27日日曜日に約1万人のご来場をいただき、無事、三尺玉まで打ち上げることができました。


 南溟館では、8月11日に特別企画展「果ての鉄道展」が始まりました。11日のオープニングでは、南薩地域振興局長、JR九州執行役員鹿児島支店長などの御来賓をお招きし、本展覧会の企画統括をお願いしています「株式会社イチバンセン」の川西社長によるギャラリートークなどを行いました。1031日までの開催期間中には、日本テレビ藤田大介アナウンサーをお招きしてのトークイベントや南溟館パフォーマンス広場でのミニSLの乗車会などの企画展を開催して、集客に努めてまいります。


 いよいよ、来月14日から16日までの3日間、特別国体「燃ゆる感動かごしま国体なぎなた競技会」が本市で開催されます。2020年の大会の中止後、佐賀県や滋賀県を始めとした後催県の御協力により開催する、鹿児島県での51年ぶりの国体となります。来年から国民スポーツ大会となることから、今年が最後の国民体育大会、いわゆる国体となります。全国から多くの関係者の御来場が予定されていますので、市民を挙げて歓迎し、選手・関係者にとって思い出となる大会にしてまいりたいと思います。皆様の御支援、御協力をよろしくお願いいたします。


 新型コロナ5類移行後の経済活動について申し上げます。5類移行に伴って、人の動き、経済の動きが少しずつ活発化してきています。夏休み中の人出は、きばらん海は中止になったものの、8月の下旬にかけて週末を中心に入り込み客は増えているところです。今月からは地方創生臨時交付金を活用した「キャシュレスポイント決済30%還元キャンペーン」を実施しており、更なる経済活性化が期待されます。当初予算で計画していました「枕崎の魅力PR事業」は、11月に城山ホテル鹿児島にて実施いたします。こちらもインバウンドを含む本県への観光客に、本市の魅力をお伝えする施策として効果が期待されるところです。しかしながら、中国の経済状況の悪化、ウクライナ戦争の長期化などの世界情勢や、国内における慢性的な人手不足などの不安材料もあることから、経済全体をしっかりと観察しながら、今後も地域にとって効果的な施策を実施してまいります。


 昨年11月に亡くなられた36代立行司木村庄之助こと山﨑敏廣氏を偲ぶ会が今月23日に開催されます。改めまして、山﨑氏の御功績に深く敬意を表します。偲ぶ会では市民の皆様が献花をする場が設けられるとのことでありますので、市としましても開催の趣意に賛同するとともに、実行委員会に対しまして協賛金を支出する予定であります。


 本市の公募展「風の芸術展」で長年審査員を務められた、洋画家の野見山曉治氏が6月、102歳でお亡くなりになりました。南溟館では、7月21日から27日まで、生前、寄贈いただいた作品などを展示した追悼展を開催いたしました。ここに謹んで哀悼の意を表します。


 6月議会でも報告しました、5月以降に再開しました「市長と語る会」ですが、5月の茅野公民館の開催の後、牧園公民館の皆さん、さらに水流公民館で水流・山下公民館の皆さん、健康センターで木原、宮前町、日之出町、山手町の4公民館の皆さんと、合計4回、回を重ねました。今月も山口公民館で開催を予定しているところです。直接、市民の皆様と話しをすることで、より暮らしに密着した要望や様々な市政に対する御意見を伺えることは、とても貴重な機会となっているところです。今後も市民の皆様との対話を進めてまいります。


枕崎市長 前田祝成