令和5年枕崎市議会6月定例会において昨日、今日の2日間で計10人の議員さんが一般質問に立たれました。


少子化対策、子育て支援について多くの質問をいただきました。


給食費についても4人の議員さんから質問がありました。


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 近年、県内の自治体の中では学校給食費の無償化や生活困窮家庭の保護者に対する取組が新聞等で報じられておりますが、枕崎市では、学校給食費の負担軽減策として、就学援助費及び特別支援教育就学奨励費の対象となる世帯に対しまして、令和元年度から学校給食費の全額を助成、また令和4年度には物価高騰に伴う新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金事業を活用した食材費への補助、さらに、今年度においても、全児童生徒の物価高騰等による給食費の値上げ分の補助を行っているところです。


 今回、4人の議員さんから「給食費無償化」を近隣市同様、枕崎市も取り組むべきではないかという質問がありましたので、本日の最後のこの関係の答弁で以下の通り私の給食費についての考えを述べさせていただきました。


 給食費についての私の考え方を申し上げますと、子育てにおける食費については、「保護者が賄うもの」という、ごく当たり前の考えが、私の給食費に対する考え方です。人間としての営み、「子育て」は、自身の、さらにはこれまで先祖から引き継いできた家族の、その子孫を将来へ育てていくという最も重要な営みです。子どもの衣食住を親が責任を持って賄うことは、人間社会における親の大事な役割です。その大事な役割を、単に「大衆受け」するからと言って行政(施策)が奪ってはいけない、というのが私の考え方です。子どもの食事を賄うということは親の役割の中でも最も優先度の高い役割です。子育てにかかる費用の中で一番先に割り当てなければならない費用を行政が賄うことに私は違和感を覚えます。

 このような考えでありますので、私の判断で給食費の無償化に踏み切ることはありません。


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 以上の答弁をしたところです。市民の皆さまにもいろいろなご意見があると思います。語る会などでもご意見をお聞かせいただければと思います。


枕崎市長 前田祝成