5月は、ポストコロナのこれからについて。



 5月8日、新型コロナウイルス感染症の分類が、2類から季節性インフルエンザと同等の5類へと変わり、3年以上続く新型コロナウイルス感染症との闘い、共存がいよいよ新たなフェーズに入っていくこととなります。すでに「2類から5類へ」との情報が発表された頃から、少しずつ人の動きに変化が見られ、マスク着用も個人の判断に任されるなど、社会が少しずつポストコロナの状況へと動き出しています。

 さて、これから何が変わっていくのでしょうか。

 集える場所に人々が戻ってくるはずです。これまでの3年間、なかなかできなかった、人が集まるイベントが戻ってきます。本市では、昨年夏の「きばらん海」の開催以降、秋には野球場や駅前広場を活用したイベント、今年に入って「まくらざき春の市」を4年ぶりに開催するなど、イベントが戻って来つつあります。また野球場では海外を含む県外の高校、大学野球チームのキャンプ・合宿が行われ、関係人口増加への取り組みが進んでいます。旧金山郵便局跡の宿泊施設を併設したカフェ、市役所近くの古民家の宿泊スペースを備えたコワーキングスペース・カフェなど、新しいスポットもできています。4月から金山小学校跡では、地元進出企業による新しいICT活動拠点がスタート。イベントだけでなく、日常的に人が集う場所が整えられてきています。コロナのあいだも多くのキャンプ客を集めていた火之神地区は、地元企業の新たな取り組みや市有地の環境整備など、新しい人の流れにも期待したいところです。

 先月のコラムに「いい準備」をすることの重要性を書きましたが、今後もポストコロナを見すえた、高齢者や子ども、老若男女を問わず「集まれる場所」が整えられ、これからの市民の暮らしがさらに豊かになることを期待したいと思います。


枕崎市長 前田祝成