本日、令和4年枕崎市議会12月定例会が開会しました。


初日本会議で行政報告を行いました。


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 令和4年第8回枕崎市議会定例会の開会にあたりまして、行政報告を申し上げます。


 まず、先月、本市、南さつま市および南九州市において、有効期限切れの小児用新型コロナワクチンを接種するという間違い接種が発生しました。接種者の皆様、保護者の皆様に心からお詫び申しげます。あわせて、市民の皆様に対しましても御心配と御迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げます。


 新型コロナウイルス感染症については、第7波による感染拡大が収束して、人の動きが活発になり、経済活動も回復しつつある印象です。年末年始にかけて第8波による感染拡大が危惧されるところですが、感染症法上「2類相当」とされている新型コロナウイルス感染症の扱いの引き下げに向けた本格的な検討が行われる見込みであることなど、今後、夜会経済活動の確実な回復に向け、いよいよポストコロナへ舵を切られることが期待されております。


 本市の感染症対策に関しましては、特に経済対策において現在「枕崎の、使(つか)エール。」プレミアム付商品券発行事業や、国の住民税非課税世帯等に対する現金5万円給付事業などを実施しておりますが、これに加え、本市独自の事業者応援資金給付事業や、プレミアム商品券事業終了後の2月に計画しておりますキャッシュレス決済ポイント還元事業など、切れ目のない対策に取り組んでまいります。今後も、市内経済の状況をきめ細かく観察しながら対策を検討し、コロナ後の経済活動の自走フェーズにつなげてまいります。


 1029日に稚内市から鹿児島入りした工藤市長を団長とする稚内市民訪問団の御一行が、翌30日に列車で枕崎駅に到着されました。訪問団の皆様には、お魚センターでのカツオのわら焼き体験、火之神公園では火の神乙女太鼓「爽」よる太鼓演奏や和太鼓体験のアトラクション、平和記念展望台、明治蔵観光と枕崎の地を堪能していただきました。花渡川ビアハウスでの歓迎交流会では、お互いの親交を深め、今回の友好都市締結10周年を振り返りつつ、この先20年、30年と御縁を深めていくことを約束したところです。


 枕崎市営野球場の新しくなったバックスクリーン前ステージ、スコアボードの大型ビジョンを活用したイベントとして、1016日に県の南薩地域振興局主催による「南薩特産甲子園」が開催されました。指宿市、南さつま市、南九州市、枕崎市の4市による特産品の販売や郷土芸能などのアトラクション、地元鹿児島県出身のプロ野球選手、川崎宗則選手のトークショーが行われ、多くの来場者で賑わいました。市営野球場ではその後も、整備された駐車場を利用した未就学児対象のランニングバイクイベントやステージを利用した市民芸能大会、川崎宗則選手や元プロ野球選手をコーチとして招へいしたホークスジュニアアカデミー野球教室を開催するなど、秋の文化・スポーツシーズンに野球場が大いに活用されました。今後は、来年1月に韓国の高校野球チームのキャンプ、2月には今年夏の全国高校野球選手権大会で優勝し、来春の選抜高校野球大会への出場も確実視される仙台育英学園高校の合宿、関東の首都大学野球連盟1部リーグに所属する筑波大学の合宿などが予定されています。


 10月と11月、2ヶ月にわたって東京都世田谷区の成城学園前駅前のANAアンテナショップで枕崎市フェアを開催し、枕崎鰹節をはじめとした本市特産の食品、焼酎などの販売を行いました。連日多くのお客様が訪れ、首都圏の富裕層を中心とした消費者に「まくらざきの、ていねい・本物。」の価値をお伝えすることができました。また、本年4月に全国広報コンクールで総務大臣賞を獲得した本市のPR動画「枕JAZZですが、一般財団法人地域活性化センターの地域プロモーションアワードにおいて全国136作品の中から動画部門最高の賞にあたる動画大賞を受賞しました。


 1124日、いい節の日に本市で、かつお節サミット&フォーラムが開催されました。指宿市山川、静岡県焼津市の生産者や鰹節協会、漁業関係者や学識経験者、さらには南太平洋ミクロネシア連邦の駐日大使も参加され「カツオ資源、かつお節の品質、製造技術など多方面から、SDGsにも資するかつお節産業を持続発展させる」という「枕崎かつお節宣言」が採択されました。


 最後に、本市御出身で、36代立行司木村庄之助こと山﨑敏廣さん1123日に74歳でお亡くなりになりました。1964年の初土俵から2013年夏場所の定年の年まで49年間、一度も休むことなく行司として土俵に立たれました。枕崎駅の看板の文字を書いていただくなど、その郷土愛で枕崎市民に多くの勇気、元気を与えてくださいました。ここに謹んで哀悼の意を表します。


 以上で行政報告を終わります。


枕崎市長 前田祝成