9月2日、令和4年枕崎市議会9月定例会が開会しました。


初日本会議で行政報告を行いました。


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 令和4年第6回枕崎市議会定例会の開会にあたりまして、行政報告を申し上げます。


 まず、この度、私自身が新型コロナウィルス感染症に感染してしまい、市民の皆様をはじめ職員、議員の皆様に御心配と御迷惑をおかけいたしましたことに、心よりお詫び申し上げます。

 その新型コロナウイルス感染症ですが、6月末からの、いわゆる第7派により全国的に爆発的な感染拡大が広がっていますが、鹿児島県は10万人当たりの感染者数が全国でも上位にあり、また、本市でも第7波により、9月1日までに、1,400人を超す感染者が確認されています。ワクチンの4回目の接種は、順調に進んでおりますが、引き続き、防災行政無線等を通じて、3回目、4回目のワクチン未接種の対象者の方に勧奨を行なってまいります。社会経済活動について特に行動制限は行われていませんが、経済面の打撃は大きく、ウクライナ情勢などの影響に起因する物価高騰とも相まって、多くの業種に影響が及んでいます。

 そのような中、8月6日に「さつま黒潮きばらん海枕崎港まつり」が枕崎漁港をメイン会場として3年ぶりに開催されました。開催時間を短縮し、祭り会場への入場ゲートを設けるなど感染防止を徹底した中での開催となりましたが、実行委員会、運営委員会の皆様の御協力で無事、開催することができました。


 6月議会の行政報告で御紹介した、海洋センターに展示する「ガンバリ号」の保存事業補修官僚を祝うセレモニーが、7月18日に市民栄誉賞受賞者の今給黎教子さんをはじめ関係者の皆さんが参加して開催されました。今後は、市民団体の有志の皆様と一緒に維持・保存をしていきます。


 南溟館では、海中写真家の第一人者・中村征夫氏の写真展「海への旅」を7月10日から開催して、夏休み期間に多くのお客様にご来場いただいております。また、今月11日からは「第3回枕崎国際芸術賞展」を開催します。公募展には前回、前々回を超す1,128点の作品が国内外から寄せられ、8月23日に画家で日本芸術院会員・東京藝術大学名誉教授・文化勲章受賞者の絹谷幸二氏、画家で東京藝術大学名誉教授の保科豊巳氏、種子島御出身のアーティストで霧島アートの森館長・東京大学名誉教授の河口洋一郎氏と鹿児島市御出身の染色アーティストで東京藝術大学名誉教授の上原利丸氏の4氏による審査が行われ、福岡県の中原未央さんの平面作品が大賞に選ばれました。その作品を含む62点の入賞・入選作品が展示されます。県内からは準大賞の植村恭子さんをはじめ3人の作品が選ばれました。


 今年は、稚内市と友好都市盟約を締結して10年となる記念の年です。6月に本市市民訪問団が稚内市を訪問し、工藤市長や岡本議長をはじめ稚内市民の皆様の温かい歓迎を頂きました。8月には青少年交流事業の一環として本市の中高校生14名も稚内を訪問しました。10月末には、稚内市の市民訪問団の皆様を本市にお迎えすることとしています。皆さんと市を上げて歓迎したいと思います。


 7月10日に執行された第26回参議院議員通常選挙では、改選議席124議席中、与党が公示前議席を7議席上回る76議席を獲得する結果となりました。改選後の臨時国会において、鹿児島県選出の尾辻秀久議員が参議院議長に選ばれたほか、8月10日の内閣改造において、同じく鹿児島県選出の参議院議員・野村哲郎氏が農林水産大臣に就任されました。また、参議院議員選挙期間中の7月8日、奈良市で街頭演説中の安倍晋三元首相が銃撃され死亡するという痛ましい事件も発生しました。


 昨日開催された市民表彰授賞式において、地方自治部門の俵積田義信さん、地方自治及び社会福祉部門の俵積田修二さん、社会福祉部門の牛山由美子さんが市民表彰を受賞されました。ここに長年の御功績に敬意を表しますと共に心からお祝い申し上げます。


 最後に、第7代、第9代の枕崎市長として3期12年に渡り枕崎市政を導いていただいた前市長の神園征さんが、去る7月31日に御逝去されました。神園前市長は、在任中、地方からの人口流出、少子高齢化の加速化など、地方にとっての厳しい時代の大変厳しい財政状況の中で、行財政改革の方針を掲げ、担当部署の設置、組織の見直し、市職員の行財政に関する意識改革を促すなど、新たな視点による市政の運営に取り組まれ、特別職給与の削減、市立保育園及び養護老人ホームの民営化計画を打ち出すなど、市の行財政の改革に向けて、その卓越した政治手腕を発揮され、今日の枕崎市の基礎を築いてこられました。通算3期12年の市長在職の間、それまで赤字経営問題を抱えていた枕崎空港跡地へのメガソーラー事業の誘致、枕崎駅舎建設では住民の寄附による住民主導の駅舎建設を提案され、その整備を実現、また市内の通り会への支援はもとより、通りに立体作品を立地するアートストリートの整備など、ふるさと枕崎の発展を願う郷土愛から、住民の声を市政に反映させるための努力を惜しむことなく、豊かな地域社会の実現へ向けての多大な御貢献をされました。ここに生前の神園征さんの本市への多大なる御貢献に敬意を表しますとともに、改めまして衷心より御冥福をお祈りいたします。

 以上、行政報告を終わります。