本日、令和4年枕崎市議会6月定例会が開会しました。


初日本会議で行政報告を行いました。


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 令和4年第4回枕崎市議会定例会の開会に当たりまして、行政報告を申し上げます。


 2月に起きたロシアのウクライナ侵攻は、未だ戦闘が続き、長期化の様相を呈しています。このウクライナ情勢に伴う原油・原材料、穀物等の国際価格の高騰により、世界経済に大きな影響が及んでいます。本市においても、農林水産業のほか、製造業、サービス業において燃油、エネルギー高騰などにより、様々な影響が及び始めています。もとより感染症拡大の影響を受けてきた本市経済に更なる負担が重なることが危惧されるところです。


 新型コロナウイルス感染症については、年明けからの感染急拡大が5か月以上に及び、本市では、今年1月から6月9日までに、360人の感染が確認されました。ワクチン接種については順調に進んでおり、全人口の63.8%の方が3回目の接種を終えています。この接種率は6月6日時点で公表されている全国平均の59.8%、県平均の60.8%を上回っているところです。なお、65歳以上で88.5%、65歳未満で50.8%の方が3回目の接種を終えています。

感染が続いている状況ではありましたが、今年のゴールデンウィークは「緊急事態宣言」や「まん延防止等重点措置」などの発令のない大型連休となり、本市にも昨年を大きく上回る数の観光客が訪れました。また、昨年度末に改修を終えた市営野球場では、地元高校2校の交流戦九州女子硬式野球リーグ戦などが開催されました。南溟館では、7月に特別企画展、9月には第3回枕崎国際芸術賞展を計画しています。2年連続で開催を見送った「さつま黒潮きばらん海枕崎港まつり」は、規模を縮小し、感染対策を徹底して開催する計画です。

 全国各地で、様々なイベントが感染対策を施しながら再開されています。本市においても、感染防止の工夫をしながらイベント等の再開へ、舵を切っていきたいと思います。


ヨットでの太平洋単独横断を果たした、アメリカ人日系二世、アリス・オツジ・ヘイガー氏の偉業をたたえるため、海洋センターに展示する「ガンバリ号」について、本年度当初予算において、廃船に係る経費を計上しておりましたが、今般、市内の遊漁船の団体から、「船体の塗装等や台船の補強を行い、保存・継承したい」との申し出がありました。市として、その意向を尊重しまして、市民の有志の皆様とともに、「ガンバリ号」を保存・継承してくことにいたしましたので、報告いたします。


 一昨年からエネルギーの地産地消に向けた取組を進め、昨年度は分散型エネルギーインフラプロジェクトマスタープランの策定に取り組んでまいりましたが、その1つの施策として計画を進めておりました地域新電力の設立につきまして、世界情勢の影響などによる電力市場価格の高止まりの状況を受けて、事業体の設立を見送ることとします。


 「枕崎の丁寧・本物」をテーマに昨年制作したPR動画「枕JAZZ令和4年全国広報コンクールに鹿児島県の代表としてエントリーしておりましたが、映像部門の最高賞に当たる総務大臣賞を受賞いたしました。制作に携わっていただいた各業種の皆様、制作会社、本市担当職員、全ての関係者の皆様に心から感謝いたします。特に、今回撮影で取り上げた本市を支える産業に携わっていただいている皆様、長年にわたってそれぞれの産業、文化を育んでこられた各業界の皆様のこれまでの御尽力に心から敬意を表します。


 5月20日に本田親行副市長が就任しました。小泉前副市長の3月末の退任からしばらくの間、副市長不在という状況が発生いたしましたことで、議員の皆様、市民の皆様に御心配、御迷惑をおかけいたしましたことを、改めてお詫び申し上げます。小泉前副市長におかれましては、4年間本市のために精力的に働いていただき、市民に親しく寄り添っていただいたことに心より感謝を申し上げます。これから本田副市長を迎えた新体制で市政を、さらに前へ進めてまいります。議員の皆様、市民の皆様の御理解、御協力をよろしくお願いいたします。