2月の広報まくらざき、コラムは『津波』。
1月号は、選挙前ということでお休みしたコラム、2カ月ぶりです。


  今月のコラムでは、先日のトンガ沖海底火山の大規模噴火による津波注意報について書きます。

 1月16日午前4時7分、枕崎市に津波注意報が発表されました。前日の午後1時頃(日本時間)に南太平洋のトンガで発生した海底火山の大規模噴火の影響による津波発生の恐れがあるということで出された注意報でした。地震による津波ではなく、海底火山の噴火の空振によるともされる今回の津波への影響を気象庁も測りかねる予測の難しい津波注意報に、本市も対応も難しいものがありました。

 本市では、午前1時頃から気象台からの情報提供により、危機管理係の職員が庁舎に待機をしておりましたが、注意報が発表された20分後の4時30分には「災害警戒本部」を立ち上げました。まず、一昨年協定を結んでいた久木田病院と小原病の二カ所ををはじめて一時避難所として開設しました。両施設に私が直接、電話を入れて開設のお願いをしましたが、対応していただいた2施設の職員お二人は早朝にもかかわらず、快くご対応いただきました。心から感謝いたします。また、一時避難所には若手職員2人が詰めてくれました。2人とも消防団に所属する職員で、心強く感じることでした。さらに、第一避難所に指定している市民会館と妙見センターを避難所として開設しました。そして、午前4時30分頃から午前7時頃までの間、4回の防災行政無線による注意喚起と避難所開設についてを放送しました。午前1時52分に60cmの津波(潮位変化)が確認されましたが、幸いにして被害は確認されませんでしたが、新聞報道にもあったように、枕崎港沖で実習船での停泊実習中だった鹿児島水産高校の生徒と教諭が一時避難所に避難(その後市民会館に移動)するなど避難所開設が奏功したものと考えます。

 ここ数年、想定を超える自然災害が各地で発生しています。これからも、最悪の事態を想定した防災対策に取り組んでいくことを再認識させられた今回の津波でした。


枕崎市長 前田祝成