昨日、12月定例会の一般質問がありました。


今定例会では、9名の議員の皆さんが一般質問に立たれました。


平成303月定例会から4年間、合計16回の一般質問を受けたこととなります。


今回の一般質問では、私自身、今後の市政運営についてのヴィジョンに繋がる課題確認ができればと考えていましたが、議員の皆さんから有意義な質問をいただくことができました。




◆ 近年の異常気象や大型台風の襲来等による想定を超える自然災害に対する備えについて。


これは、国の「防災減災国土強靭化5ヵ年加速化対策」による予算措置等で河川および土砂災害警戒区域等のハード面の対策を取ることとが必要となりますが、如何せん限られた予算の中で必要なハード事業を全て賄える状況ではないため、自然災害の被害を最小限に止めるためのソフト対策、具体的には、災害のおそれのある区域についての危険の周知、警戒避難体制の整備、住宅等の新規立地の抑制、既存住宅の移転促進などのソフト事業の重要性を再確認するとともにその実効性を高めていくことが求められてきます。


◆ 枕崎漁港のさらなる機能強化とともに、全国漁港漁場大会の本市開催について。


枕崎漁港の高度衛生管理基本計画の推進を加速させること、全国13ヶ所の特定第3種漁港としての枕崎港の存在価値を全国に発信する全国漁港漁場大会の本市開催というビッグイベントの可能性を探っていくことも。


◆ 少子化高齢化が進む中でのこれからの社会保障制度のあり方について。


国保財政をはじめ様々な社会保障に対する課題がある中で、福祉課・健康課・地域包括ケアシステム推進課の3課を中心とした機能横断型の支援体制の構築を進めて、誰もが安心して暮らせる社会を実現します。


◆ 枕崎高校の活性化。


進学希望者の減少が続く地方の公立高校ですが、枕崎高校の魅力向上のための取り組みを地域を挙げて後押しする体制づくりに市としても積極的に取り組みます。


◆ スポーツ・文化の振興、関係人口の増加について。


南溟館の価値向上、芸術の森構想など本市の芸術文化の拠点「南溟館」から漁港、火之神公園へのアプローチ、そして「野球によるまちづくり」や多くの市民がスポーツに親しむ環境づくりの整備、大会や合宿誘致による関係人口増加に向けた取り組みを進めます。


◆ サツマイモ基腐病の克服と農業振興。


喫緊の課題、サツマイモ基腐病対策はもとより、本市の基幹産業・農業の活性化、そして様々な地域課題(堆肥センター運営、ゴミ処理施設、下水道汚泥処理など)について、持続可能な環境循環型の、そして安定した収入を得られる農業の仕組み、構造をつくっていくための、業種を超えた連携による組織づくりの可能性を探っていきます。



今議会の一般質問の中で、示された多くの課題を議員の皆さんと執行部で議論できたことは、これからの枕崎市の未来へ繋がる有意義なものになりました。


共に、前へ。進めてまいりましょう。


枕崎市長 前田祝成