県南薩地域振興局が主催する行政懇話会が指宿市で開催されました。


指宿市、南さつま市、南九州市と枕崎市、それぞれの市長、職員、南薩地域振興局の局長以下幹部職員の皆さんが一堂に会して行われる年に2回の意見交換会です。


今回は、JR指宿枕崎線の活性化とサイクルツーリズムを活用した観光振興についてをテーマに議論しました。


指宿枕崎線は沿線の指宿高校、指宿商業、山川高校、頴娃高校、鹿児島水産高校、枕崎高校といった高校の生徒の足として利用されている路線ではありますが、長年利用者が減少、赤字が続いており、存続が危ぶまれているローカル線です。


それぞれの沿線自治体でさまざまな取り組みが進められておりますが(枕崎市では駅舎から始まる観光を盛り上げようと駅前広場を使ったイベントや利用促進のために小中学校や幼稚園、保育園での遠足、課外活動などでの利用に補助を出すなど)、広域での取り組みが、なかなか進んでおらず、各自治体の意見を持ち寄って活性化の取り組みをしていこうと話し合われました。


生活路線としての日常的な利用の促進が難しい状況の中で、どうしても観光イベント的な取り組み中心のアイデア出し、ということが議論の中心になってしまいますが、鉄道利用の魅力をさらに補完するため、鉄道と自転車、あるいは観光バスとの連係・連結、「つなぎ」でさらにその価値を見出し、魅力ある使いかたを創出できないか、そういう視点でさまざまな意見が出ました。


サイクルツーリズムを活用した観光については、まさにJR等を利用して各地を訪問してくださった観光客のための観光周遊の足としての利用、本格的な自転車ツーリストのためのサイクリングコースの設定・整備、さらに鹿児島県、九州・山口、といったもつと広域なサイクルツーリズムへの取り組み状況など、意見交換、情報共有がされました。


「まずは、やってみましょう!」というかけ声もあがり、地域振興局を中心に今後も動きを止めずに広域で取り組んでいくことを確認させていただきました。


枕崎市長 前田祝成