年末年始に開催された多くのスポーツの感動が、私たちに力を与えてくれています。


1月のコラムは、スポーツの力。



 昨年は新型コロナウィルスの影響でTOKYO2020東京オリンピック・パラリンピックをはじめとする多くのスポーツイベントが中止や延期となりました。プロスポーツにおいても、そのほとんどが通常とは違う形での開催・運営となりました。

 そのような難しい社会環境の中でも、スポーツの力は無力になるのではなく、人々に多くの力を与えてくれるものだと私は思っています。過去にも、1995年の阪神淡路大震災で、その年に「がんばろうKOBE」を合言葉にリーグ優勝したオリックスブルーウェーブ。2011年東日本大震災の後、その年のサッカーワールドカップで「なでしこジャパン」が世界一に輝き、2年後の2013年シーズンにプロ野球楽天ゴールデンイーグルスが日本一に輝くなど。それぞれに、イチロー、澤穂希、田中将大という特別な選手がいて実現できた結果とも言えますが、スポーツでの出来事が私たちに与えてくれた力は大きいものがあると思います。

 さて、コロナの影響で厳しい社会情勢の中、スポーツはどんな役割を果たしていくのでしょうか。今回のコロナは、日本中、世界中で感染が広がっており、実施そのものに制限がある中では、スポーツの価値をもっと身近なところに探してみるのも必要ではないかと思います。人の移動や行動が制約されている中で、自分一人でできる、あるいは身近なひとと少人数でできる、地域の中でできる、そんなスポーツの価値を。私は、この一年とにかく時間のある時は、ランニングとウォーキングに汗を流しました。皆さんも自宅でできる簡単なものから、身近な環境でできる簡単な運動、もちろんランニングやウォーキングなど、やってみてはいかがでしょう。

 現在、本市では野球場の改修を進めています。来年度は、スポーツを通じたまちづくりを、できるところから前に進めていこうと考えます。コロナ禍の閉塞した状況だからこそ、身近でできるところからスポーツに親しみ、健康な暮らしをつくっていきましょう。


枕崎市長 前田祝成