今月の広報まくらざきのコラムは、8月への私の想いを書かせていただきました。


この文章を8月20日に書いています。市民の皆様のお手元にこのコラムが届くのは9月なのですが、今月は枕崎にとっての「8月」について書きます。

 「枕崎の8月は、特別です。」 

 枕崎で生まれ育った私は、8月になると、なぜか熱いものが体の中を流れる気がしています。いつもの月とは違う、8月には特別なアドレナリンが湧く感じがあります。例年は、港まつりが開催され3尺玉の花火に歓声を上げ、お盆を迎えて先祖に思いを馳せ、甲子園球場で開催される高校野球ではふるさとの代表の活躍に胸を躍らせる。年末年始よりも、この8月の時期が、より故郷を感じます。7月29日の枕崎大空襲の日から、8月6日の広島原爆の日、9日の長崎原爆の日、15日の終戦の日、と続く先の大戦を振り返ることの多いこの季節に平和の尊さや先祖への想い、自分自身の生い立ちにまで思いを巡らすことも、故郷をより強く感じるのかも知れません。その熱き8月ですが、今年は、祭りもない、3尺玉もない、お盆の帰省者も少なく、高校野球もいつもと違うものでした。

 新型コロナウィルスの影響で、何もかもがいつもと違う8月でしたが、それだけにより強く心の中に、故郷・枕崎への強い思いを感じた今年の8月でもありました。皆さんの8月はどんな8月でしたか?

 枕崎の8月は特別ですが、私にとっては、さらに特別な令和2年「枕崎の、8月。」となりました。


枕崎市長 前田祝成