枕崎市議会12月定例会が本日開会いたしました。


初日本会議にあたり、行政報告をさせていただきましたので、以下記載いたします。



令和元年第5回枕崎市議会定例会の開会に当たりまして、行政報告をさせていただきます。


 令和元年も12月に入り、残すところ1ヶ月弱となりました。1022日には天皇陛下の『即位礼正殿の儀』が執り行われ、その後の『大嘗祭』で枕崎鰹節が使用されたことは、鰹節生産量日本一の枕崎市にとってたいへん名誉なことで喜ばしい出来事でした。


 さて、我が国の経済は11月の月例経済報告によりますと、緩やかな回復傾向にあるというものの企業収益に弱さが見られるなど、10月からの消費税増税、米中貿易摩擦などの通商問題の緊張や海外経済の影響など不確定な要素があり予断を許さない状況にあります。特に消費税増税による消費マインドの動向は本市産業にとっても注視すべきところです。


 10月に発生した台風19号による記録的な大雨等で、東日本を中心に甚大な災害が発生しました。特定第三種漁港の石巻市、気仙沼市や、さきの茨城国体でなぎなた会場となった常陸大宮市など、本市に関わりの深い自治体も大きな被害を受け、本市からもお見舞いのメッセージを送らせていただきました。


 ここ数年、各地で自然災害が発生していますが、「災害」をテーマに11月7日、8日に霧島市で開催された全国都市問題会議の中で講演者の大学教授が述べられた「今や日本全国、どこにも安全な場所はない」というメッセージはとても印象深く響きました。


それでは、先の9月定例会以降の諸報告を申し上げます。


まず、9月29日から10月1日の3日間、茨城県の常陸大宮市で「いきいき茨城夢国体・なぎなた競技」が開催されました。私は、来年開催されます「燃ゆる感動かごしま国体・なぎなた競技」の開催都市の代表として、なぎなた競技のバトンを常陸大宮市の三次市長から受け取りました。この茨城国体で鹿児島県なぎなたチームは総合2位の好成績を上げて、来年のかごしま国体への期待が大いに持てるところです。


 次に、秋の高校野球鹿児島県大会で枕崎高校野球部は準々決勝で強豪の樟南高校を延長戦の末破り、ベスト4に進出しました。その結果もあり、枕崎高校野球部は鹿児島県高校野球連盟より来春の選抜高校野球大会の21世紀枠の鹿児島県推薦を受けました。この後は九州地区ブロックの推薦、全国9ブロックから3校が選ばれる21世紀枠に入ることができれば、甲子園出場ということになります。


 9月26日、厚生労働省は全国の公立・公的病院で今後、再編統廃合の検討を求める424の病院を公表しましたが、その中に枕崎市立病院も含まれておりました。今回の病院名公表に対しましては突然のことであり、直後に開催された九州市長会においても公表のやり方に対する厚生労働省への批判が出されました。本市としても、鹿児島県が開催した説明会、厚生労働省の福岡市での説明会に出席し、今回の発表に対する市民、職員に与えた影響をはじめ本市としての意見を述べました。今後は、南薩医療圏地域医療構想調整会議や市立病院経営健評価委員会等とも連携しながら将来的な公立病院としてのあり方を探り、来年9月までには病床等の再編計画を作成する予定です。


 私は1031日の立神センターを皮切りに、1119日まで各地区公民館5カ所で「市長と語る会」を開催しました。語る会では、地方創生をテーマに市民の皆さんに私の考える来年度以降の第二期地方創生総合戦略立案のための基本的な考え方を述べさせていただきました。また、来年1月に申告をお願いしている、個人事業者の所有する償却資産に係る固定資産税の説明もさせていただきました。


地方創生総合戦略に関しては、これまで5年間の振り返りと今後の施策のポイントについて、市民の皆さんに伝えるとともに、参加した職員へも考え方を伝えるいい機会になりました。


償却資産に係る固定資産税の申告については、これまで自主申告に頼って広報を積極的に行ってこなかったことに対する厳しい御意見もいただきましたが、これまでの姿勢をお詫びして今後のご協力をお願いさせていただきました。


語る会を通じても感じましたが、この12月議会には市民の皆さんの厳しい目が向けられていると認識しております。この議会では、市政運営に対する前向きで積極的な議論を重ねることで、市民の信頼に応えられる議会となるよう、私ども執行部としても取り組んで参りたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。


以上が報告となります。




来週の月曜日と火曜日は一般質問に8名の議員さんが立っていただきます。


議会傍聴をよろしくお願いいたします。


枕崎市長 前田祝成