鹿児島県内唯一の水産高校、枕崎市が誇る鹿児島水産高校が創立110周年を迎えました。


その記念式典と祝賀会に9日の土曜日、参加させていただきました。


記念式典では、在校生、職員、同窓会会員、保護者、来賓として県下高等学校の校長教頭、県や市などの多くの関係者が出席される中、祝辞を述べる機会をいただきました。


記念式典冒頭の岸下校長の式辞で学校のこれまでの沿革をお聞きしたところによると、学校の所在地、専攻科目など様々な変遷を経て現在の鹿児島水産高校の姿になっていることを知ることができました。


普通の公立の高等学校ではこのような変化の多い歴史を重ねる学校は少ないのではないかと思います。


校長の話を聞いていて、ある言葉を思い出しました。


「最も強いものが生き残るのではなく、

 最も賢いものが生き延びるのでもない。

 

 唯一生き残ることができるのは変化できるものである。」


というダーウィンのあの有名な言葉です。


鹿児島水産高校が現在まで、多くの優秀な卒業生を輩出し、現在も多くの在校生が素晴らしい挑戦を続けているのは、この変化の歴史があるからだと思います。


そんなことを祝辞で述べさせていただきました。


また、多くの来賓の方々のお祝いのメッセージの中で述べられていた、現在の少子化、高齢化、人口減少という日本の抱える課題のお話。


加えて、私は公立高校の未来は、厳しいと感じています。


枕崎市には鹿児島水産高校と枕崎高校があります。


枕崎高校は来春の選抜高校野球の21世紀枠の鹿児島県推薦校になって、今勢いを取り戻しつつあります。


今後、野球部のさらなる強化で活性化への再スタートを切れる、未来への可能性を感じさせてくれています。


鹿児島水産高校は、変化をプラスにしていくチャレンジングな校風でユニークな成長を続けています。


将来が厳しいと言われている公立高校にあって、枕崎市にある2校はそれぞれが未来へのポテンシャルを感じさせてくれる、ワクワクする2校です。


このことは、枕崎市が他に誇れる素晴らしい強みだと、私は思います。


そんなことも、祝辞で話させていただきました。


こな二つのユニークな高校を強みとして生かして、さらに成長させていくことは、私の大きな役目の一つだと再確認できた、鹿児島水産高校の創立110周年でした。


これまで鹿児島水産高校を築き上げてこられたすべての卒業生、教職員、関係者の皆さまに心から感謝いたします。


おめでとうございます。


枕崎市長 前田祝成