令和元年度鹿児島県市町村長防災研修会に参加させていただきました。


講演では、平成28年度4月の熊本地震で甚大な被害のあった熊本県益城町の西村町長が「7×3からの復興 熊本地震を経験した首長として伝えたいこと 〜」と題したお話をお聞かせくださいました。


地震発生後のさまざまなな首長としての判断、意思決定の大事さを実体験を交えてお話されました。


即座の判断、情報収集の重要性、そして発生直後の自助、共助の大切さなど多くのことを再確認させていただきました。


特に益城町の場合、消防団をはじめとした地域力、そして自助、共助がうまく働き、住宅の全壊、大規模半壊、半壊が全体の60%を超える6000棟以上あったものの、地震による直接死が20名という数字におさまったとの話は、印象的でした。


消防団のみなさんが住宅のすべてのLPガスの元栓をすべて締め、電気のブレーカーを落として火災発生を防いだこと(火災発生1軒のみ)が人的被害を最小限に抑えた要因だったそうです。


その後の復興についても、市民全員を対象にした話し合い(21カ所1500人が参加)などを実施しながら作った復興計画に基づいて進められているとのことでした。


防災力の向上、復興基金の活用、土地区画整理、住宅建設、新たなまちづくりとなど、復興への課題に真正面から向き合っておられる姿に頭が下がります。


非常に貴重なお話をお伺いすることができました。


枕崎市長 前田祝成