日本カツオ学会の令和元年度カツオセミナーに参加してきました。


今年は「かつお節の食品的・文化的価値を考える」と題して、様々な視点からかつお節について講演、討論がありました。


にんべんの荻野目望さんの研究者としての科学的、食品的側面からのカツオ、かつお節のお話はたいへん興味深いものでした。


土佐市のかつお節製造者、有限会社竹内商店の竹内太一さんのお話は、これからのかつお節への想いが伝わってくるものでした。


そのお二人に、土佐清水市長の泥谷光信さん、カツオちゃんことかつお食堂店主の永松真依さんを加えた総合討論は日本カツオ学会副会長の高知大学の受田浩之さんがモデレーターを務められ、カツオ、かつお節への熱い議論が聞かれました。



一般講演の時間も設けられ、本市の枕崎水産加工業協同組合の瀬崎専務も発表されました。


日本の食文化を根幹から支える「本物」のかつお節生産業者の立場から、世界的な資源管理の課題やかつお節(カツオ加工製品)に対する国によっての認識の違いなど、かつお節の将来に向けた問題提起がされました。


瀬崎専務のかつお節への愛情、熱い想いが伝わる素晴らしい発表でした。



そして、後継者への想い、将来を支える次の世代へ伝えるためにはその本物の旨みを若い世代に感じてもらうことの大事さなど、来場の同業者の皆さんを唸らせるお話もされていました。




夜は交流会が開催され、参加者の皆さんと熱い意見交換ができました。


カツオ、かつお節へ関わる様々な考えを学ばせていただくたいへん有意義な一日になりました。


ありがとうございました。


枕崎市長 前田祝成