北岳ピラミッドフェース〜4尾根 | 前橋山岳会

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北岳バットレス

ピラミッドフェース〜4尾根主稜

2024/9/6-8

吉本、飯島


「ピラミッドフェース、行くか」


吉本さんのその言葉がなければ、今年の行きたいとこリストに上がっていませんでした。


初見同士。

難易度も自分にとっては易しくありません。

登れるだろう、いや登る、と覚悟を決めてのぞみました。

(ピッチグレードはⅣ+かⅤですが、自分のレベルでは、気合いがいります!)


初日、始発に間に合うように到着しましたが、好天ということもあり、この日を待ち侘びていた大勢の登山者が芦安に集結。

こんなに混雑した状況は初めてでした。


なんとか、7時発の乗り合いタクシーで、広河原へ。


白根御池にテントを張り、偵察へ。



翌日に備えて、早めに就寝。(しようとしたけど、外が気になってなかなか寝付けない!)


2日目、気合いが入りすぎて、暗い時間に取り付きに到着。



早いので、ウトウト仮眠してると、いつの間にか続々と人が登ってきました。

5時にはすっかり明るくなり、慌てて準備をして登り始めました。


凹角沿いの1ピッチ目は、ウォーミングアップと言い聞かせて登りました。



次はトラバース。これ以降、暑すぎて、各ピッチごとに水分補給が必要になりました。

まだ朝なのに、日差しが強すぎ!




3&4ピッチは、上からの落石が本気で怖かった。5尾根主稜に取り付く人がいたら、下部は諦めるべきでした。横断バンドは狭いため、5尾根主稜からトラバースしてくる人たちと譲り合いながら。





その後、ハングをぐるっと回れば、下部核心。




下部核心には少し拍子抜けしたものの、続く7ピッチ目の出だしが俄然難しかった。ツルツルの謎の凹角。ムーブがまったくわからない!



その後、フェースを経て、凹角の出だしも難しかった。


上部核心も核心部は短いし、下から見ると難しそうに見えない。でも、取り付くと見た目とは裏腹に、怖かった。





ここまでルーファイも順調に行きましたが、本当は4尾根の2ピッチ目終了点に出たかったのに、1ピッチ目の終了点に出てしまいました。


何がともあれ、ピラミッドフェースを登り終え、日差しを遮るガスも出てきて、一安心。吉本さんも、顔を取り替えたアンパンマンのように元気になりました。


途中、4尾根パーティに追いつき、話を聞くと、案の定、大渋滞で、1時間ほど待ったとのこと。ヒョエー。


そんなこんなで、15時前にルートを抜け、山頂へ。まだまだ夏だなと思ってましたが、山頂近辺の草を見て、秋の訪れを感じました。



肩の小屋では、やたら乾杯をしている人に目がいってしまう。。

ゴクリ。。。

でも、白根御池まで我慢。


ようやくテント場だと思ったら、なんと、笑顔で手を振るISKさんの姿が!

えっ、えっ!?

そして、KNZさんの姿も!

あれれっ!?なぜ?

次の瞬間、KNZさんのポッケから缶ビールが2つ!!

吉本さんと二人、テンションMAX!!


お二人は翌日、下部フランケ〜Dガリー奥壁へ。しかも、その日のうちに下山。

すごいです!


ビールやおつまみにあやかり、気持ちよくテントに戻って爆睡。翌日下山しました。



ありがとうございました!


飯島