ある営業マン | MAEBASHI☆BASE

ある営業マン

ウチの店は、米屋であるが他に燃料とLPガスも扱っている。LPガスに関しては、今やオール電化又は都市ガス、そして業界内での顧客の取り合いなどがあり顧客数は減る事があっても増える事は無いのが現状である。
そんな中、一人の営業マンが訪問。大手のLPガスの卸の社員でした。歳は恐らく私と同じか、ちょっと下か位。ちょっとおっとりした印象を受ける感じ。他愛ない世間話から、本題に入る。付き合いの無いウチの店とお付き合いがしたいといった内容の営業トーク。しかも、ウチの店の名前をひと文字間違える失態ぶり。社長である義父は、一度不快感を持つともう相手をしない性分であるからドキドキして話を聞いていた。まず、店名の言い間違いを指摘される。でも、その営業マンはその失態を上手く流した!お!っと思い話を聞いていくと、営業トークが実に面白い。下心丸出しの話っぷりに、駆け引きの無い値段の提示。みるみるうちに私のハートを射止めてしまった。私はもう彼の虜である。社長も好印象な様子で、笑顔で対等に話を進める。値段が安かったせいもあり、とりあえずは灯油を取ることで商談成立。いつも付き合いが有る卸が、あんなに渋っていた灯油をその日のウチに持ってきたのである。本来であれば、契約書を交わし、会社の承認も必要なんでしょうが、「自分が会社へ帰って怒られればいいと思っている」という言葉。営業トークだと思うけど心に響きました。
普段出入りしている卸は、あぐらをかいた様な営業マンなので、切り替えちゃおうかと社長と画策している今日この頃です。

営業マンの鏡とも言うべき男に久々に出会った気がして、自分も頑張らなきゃと言う気にさせられた出来事でした。



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