（自分的には「車を使っての拉致」一択につき、現場からの逃走ルートや、付近のＮシステム～防犯カメラの位置が気になるところ。画像は美咲ちゃんの最後の目撃地点から北に約６００ｍのところにある、国道４１３号に設置されたＮシステム。）
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引き続き補足情報を。
（現場の位置、Ｎシステム、防犯カメラのことなど）
■ 行方不明発生現場の位置
「その１」で、「犯人の居住地が気になる」と書いたのですが、そこを考えてみるにあたって、現場の位置を鳥瞰的に見ておくことも必要なのかなと。
そこで下の図ですが、赤枠で囲まれている部分が山梨県、赤ピンの先が行方不明発生現場となります。
こちら黒い画像も赤ピンの先が行方不明現場ですが、画像中の線は道路等ではなく、全て「都道府県～市町村の境界線」になります。
いずれにしても行方不明発生現場は---というか自分的には「車を用いた連れ去り」と決めつけているので、ここはあえてその決めつけに基づき、以下「犯行現場」と言わせていただきますが---こうした位置です。
つまり犯行現場は、山梨県内であるとはいえ、甲府市など山梨県の中心部からは直線で４５ｋｍ前後と非常に遠く、大月・都留・富士吉田などよりもさらに東寄りの、神奈川県との県境に程近い、辺鄙な片田舎であると。（人口１６００人弱の村）
こうした地理的なものに加えて、仮にもしこの事件が「小学校の下校途中で発生した連れ去り事件」であったなら、自分的には、その犯人としては、地元山梨県民というよりはむしろ「神奈川や東京からの越境者」を疑ってしまうところなのですが、
しかし美咲ちゃんのケースは『キャンプの聖地』の中でも人気の高いオートキャンプ場で発生した事件であり（アニメの舞台にもなった地）、その点に、「神奈川や東京からの越境者が怪しい」などと単純には言えない特殊性があるような気がします。
（また、犯人がこのキャンプ場に来ていたそもそもの動機や---つまり「本当にキャンプ目的で来ていたのだが女児を見て魔が差した」のか、それとも「もともと犯行目的で来ていた」のか---また、女児を連れ去った後の目的が何だったのか、つまり「監禁が目的だった」のか、それとも言いにくいですが「性的暴行ののちに殺害すればよいという考えだった（北関東連続幼女殺害事件のパターン）」のか・・・こうしたあたりも、犯人の居住地の推定に関わってくるように思います。このあたり思うところは、あとで書いてみる予定です。）
■ Ｎシステムの位置（国道４１３号を中心として）
車による連れ去りだとすれば、気になるのは、Ｎシステム、防犯カメラの位置だよなと。
そこでまず、道志村を通る国道４１３号のＮシステムの設置状況を調べてみたのですが、すでに調べた方はご存じのことと思うのですが、これがかなりお寒い状況であると。
下の画像、「山梨県富士吉田市」と「神奈川県相模原市」を結ぶ青線で示した道が、国道４１３号です（一部、他の国道と重複している部分がある）。
画像中にＮシステムの写真を載せていますが、赤枠で囲んでいるのが、「美咲ちゃんの最後の目撃地点」から北に直線で約６３０ｍの地点の国道４１３号上に設置されたＮシステムです（道志村のＮシステム）。
ご覧の通り、国道４１３号には、この道志村のＮシステムのほかには、西方の山中湖を少し過ぎたあたりに一つ設置されているのみで、他にＮシステムは皆無なわけです。（つまり国道４１３号にはＮシステムは２か所しか設置されていない）
また、国道４１３号から都留市に抜ける県道２４号や、国道４１３号から北上して国道２０号（甲州街道）に抜ける県道７６号、これら二つの県道は地図で見る限り怪しげな、気になるルートなのですが、このいずれの県道にも、Ｎシステムは設置されていません。
なのではっきり言って、Ｎシステムに関して言えば、頼りは道志村に設置されたそれだけなのですが、それでさえも、椿荘オートキャンプ場から国道４１３号に抜ける複数の裏道的なルートを駆使すればいくらでも回避可能であるということで、現場の状況はザル過ぎるくらいのものだったのかなと。
■ 犯行現場から国道４１３号に抜ける７つのルート（逃走ルート）
椿荘オートキャンプ場から国道４１３号に抜けるルートは、そのまま犯人が犯行現場からの逃走に用いたルートになるんだろうなと。
そこで調べてみると、そうしたルートはだいたい７本あるようでした。
（それらは「逃走ルート」であると同時にキャンプ場への「アクセスのルート」でもあると思うのですが、今回は「逃走」という点に話を絞らせていただきます。）
下の図、それら７本のルートと国道４１３号の交点を赤丸で囲み、それぞれに１～７までの番号を振ったものです。
（「ルートは７本」といいましたが、上の図の数字の７の直前で左や右に曲がって国道４１３号に抜けるルートというのもありまして、それらを含めると実際には９本あるのですが、今回は、そうしたややトリッキーなものは含めず、計７本ということでさせていただきます。）
とりあえず以下に、１～７それぞれのルートに寄ったグーグル衛星画像と、それらのルートが国道４１３号と交わる部分のストリートビューを掲載します。よければ参照いただければと。
１： 「最後の目撃地点」から北の森キャンプサイトの東側を通って国道４１３号へと抜けるルート（距離約２．１ｋｍ）。先の図で赤の点線で示したもの。
このルートはグーグルマップにも掲載されていないマイナーな道で、国土地理院の地図を参考にしながらグーグルマップ風の線を引いてみました。
ただユーチューバー「名探偵ペケ」氏による現場検証動画によると、このルートは（事件当時はどうだったか不明ながら）途中が柵でふさがれており、その柵には南京錠などでの固い施錠はされていない様子であるものの、犯人が逃走ルートとして用いたとするには、いまひとつ現実的ではないのかなと。下のストリートビュー、白い車の奥に続いている細い道です。
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２： 道志川温泉「紅椿の湯」の横を通って国道４１３号に抜けるルート（距離約１．６ｋｍ）。
東（相模原～東京方面）へと逃走する場合は、このルートを使えば、道志村のＮシステムを回避することができる。
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３： 椿大橋（つばきおおはし）を渡って国道４１３号に抜けるルート（距離約１．１ｋｍ）。
東に向かって逃走する場合は、このルートだと道志村のＮシステムに捕捉される。（ちなみに椿大橋を南に渡ってすぐのところに民宿旅館「椿荘」があるが、椿荘オートキャンプ場にチェックインする際にはまずこの民宿旅館「椿荘」で手続をする必要があるので、おそらく多くのキャンパーは、椿荘オートキャンプ場に来訪するときには、この３のルートを選択するものと思われる。）
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４： 椿荘オートキャンプ場ならぬ「椿キャンプ場」の前にある橋を渡って国道４１３号へと抜けるルート（距離約１．４ｋｍ）。
相模原～東京方面に逃走する場合は、このルートで国道４１３号に出てから東進すると道志村のＮシステムに捕捉されるが、その方面に逃げる人間がこのルートを用いるかは極めて疑問なところかと。
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５： 距離約１．３ｋｍ。
さすがにこうなると西部方面（都留市、山中湖方面）への逃走専用のルートではないかと。
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６： 距離約３．７ｋｍ。
画像中のピンク枠、「道志村役場」と「消防署」に防犯カメラあり。ただし、今年の２月に美咲ちゃんの事件を特集したＴＢＳの番組『ワールド極限ミステリー 緊急放送 わが子を探せ ３時間ＳＰ』によると、警察はこれらの防犯カメラからめぼしい情報は得られていない模様。
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７： 距離約６．５ｋｍ。最長の裏道。
山中の細道を走り抜ける、最も長い裏道。美咲ちゃんの最後の目撃地点からこのルートで国道４１３号に抜ければ、道志村役場と消防署に設置された防犯カメラを回避できる。
この約６．５ｋｍの裏道と国道４１３号が交わる地点から、西に約１．２ｋｍ下った地点に「道志郵便局」があり、そこにも防犯カメラが設置されている。
ただし、先のＴＢＳ『ワールド極限ミステリー』によると、このカメラは郵便局敷地内の入り口を捉えるのみで、国道４１３号は映っていないとのこと。
さらに同番組によると、道志郵便局から西に約３ｋｍ下った地点にある「道の駅どうし」と、その近くの民家１軒にも、それぞれ防犯カメラが設置されているが、警察はそこからめぼしい情報は得られていないとのこと。
下の画像は、美咲ちゃんの最後の目撃地点から国道４１３号に抜ける約６．５ｋｍの裏道（画像右端の青い線）と、道志村のＮシステム～村役場・消防などに設置された計５台の防犯カメラの位置関係を示したもの。
国道４１３号から都留市に抜ける県道２４号には、Ｎシステムは設置されていない。
『ワールド極限ミステリー』では、美咲ちゃんの最後の目撃地点から約６．５ｋｍの裏道を通って国道４１３号に抜け、県道２４号経由で都留市に抜けるルートを、「防犯カメラに映らずに逃走できるルート」として紹介していた。