大まかなところは「その3」までで網羅できたと思うのですが、豆知識的なものも含めて、補足的な情報をいくつか紹介させていただきます。
(この記事、少し前に一度アップしていたのですが、私ハラミちゃんのピアノ---アンパンマンのテーマ---を延々リピートしながら作業してましてそちらの可愛い動画にばかり注意が行き、自分の記事への集中力を完全に欠いていたので、「こんなことしてたらそのうちミスるわ」と思っていましたところ、地図上の地名をミスるという露骨なのをやらかしましたので、画像差し替えの上で再アップさせていただきました。スミマセン)
■ 道志みち、キャンプの聖地
東京方面から道志村を目指すとなると、途中から国道413号をひた走ることになる。
その国道413号が国道412号と交わる点が相模原市緑区の「青山交差点」であり、(下の画像、右やや上の黄色い〇の地点が青山交差点。赤ピンの先が椿荘オートキャンプ場)
その青山交差点を起点として、西南の山中湖に至るまでの国道413号の区間が、通称「道志みち」と呼ばれる、ドライブ・ツーリング・サイクリング好きの間では有名な快走路。横浜市の水源としても知られる清流・道志川沿いのこの道は四季折々の風景も美しく、信号は少なめ、適度にストレート・ワインディング・アップダウンが織り交ざり、タイヤのグリップであるとかコーナーからの立ち上がり加速であるとかがやたら気になる楽しい道となっている。
一応来年開かれる予定といわれている東京オリンピックの自転車ロードレース競技の走行ルートでもある。
道志みち沿いにはキャンプ場が多数存在しており、グーグルマップで検索すると、たちまち次のような結果が表示される。
実際には、検索結果に出ていないものも含めて30以上のキャンプ場がひしめく、キャンプの聖地なのだとか。
「 道志みち(国道413号線)沿いには大小様々な形態のキャンプ場が30以上存在しており、関東圏はもとより、日本でも有数のキャンプ場密集地である。」(wiki)
「道志村は『キャンプ場銀座』と呼ばれるほど、多くのキャンプ場があることでアウトドア好きの間で有名である」(wiki)
美咲ちゃんが行方不明になった椿荘オートキャンプ場は、数多ある道志みち沿いのキャンプ場の中でも、人気のキャンプ場の一つだった。
グーグルマップで同キャンプ場の口コミを見てみると、その人気ぶりに加えて、何気に事件を考える上でのヒントになりそうなことも書かれているので、長いですが、いくつか抜粋してみると・・・、
「金曜から1泊、初めての利用。平日にも関わらず、川沿いを中心に結構な数のキャンパーさんがいました。サイト同士も適度に距離があり、『お隣さん』になることはありません。気さくな管理人さん、きちんと清掃された炊事場にトイレ。木陰に吹く風がひんやりと心地よく、川の流れる音に癒されながら最高の時間が過ごせました。」
「静かさ、値段、環境すべてが最高でした。管理人さんの対応も自然でとても好印象です。炊事場、トイレ非常に綺麗です。静かにキャンプを楽しんでいる方が多いのでワイワイする目的で行くのはちょっと違うかもしれません。リピートします。」
「土日は即満席になる人気サイト!朝イチから入らないと場所が取れない。ですので平日にお邪魔しました。午後イチに入りましたが、平日でも結構先客多し。管理人さんはほぼ巡回に来ないようなので自己申告でしっかりエントリーの支払いをしましょう!洗い場もトイレもキレイです。林エリアと川沿いエリアと中間エリア、ご自分に合ったステキなサイトで最高のキャンプをエンジョイしてください。紅椿温泉が近いのでキャンプの帰りには気持ちいい温泉がおススメ!」
「いつも利用させて頂いていますが、炊事場やトイレがいつも綺麗で、サイトも良く管理されています。管理人さんもフレンドリーで不在時でも電話1本で飛んで来てくれます。」
「シーズンはかなり混んでます。基本的にオープンと同時に受付されるのをお勧めします。」
「清流がながれていて、トイレは水洗ウォシュレット。冷蔵庫、電子レンジがあります。値段も安く、オートキャンプが出来るため非常におすすめ出来るキャンプ場です。繁忙期は予約制になりますので、事前予約をしていきましょう。清掃も行き渡っているので、綺麗です。事前に受付が必要になります。キャンプ場入る坂を登らず進んで民宿があるのでそこで受付となります。道志には沢山のキャンプ場がありますが、トップ3に入るでしょう。」
■ 民宿旅館「椿荘」
椿荘オートキャンプ場は民宿旅館「椿荘」が運営しており、
先のクチコミにもある通り、同キャンプ場の予約やチェックイン時の手続きは民宿旅館「椿荘」で受け付けている。
また、テントやタープなどキャンプ用品のレンタルや、炭・薪などの販売もここで行っている。
民宿旅館「椿荘」の位置的なものはこちら。
(右手の温泉は、道志川温泉「紅椿の湯(べにつばきのゆ)」)
民宿旅館「椿荘」へは、国道413号から椿大橋を渡り、
突き当りを右折すると、すぐにこの看板と、その道路向かいに民宿旅館「椿荘」が見える。
別アングルから。
椿荘オートキャンプ場の予約や、サイトの利用料、キャンプ用品のレンタルや販売については以下。(民宿旅館「椿荘」のHPから抜粋)
入浴については、椿荘オートキャンプ場の利用者は、先ほどの道志川温泉「紅椿の湯」の割引優待券がもらえるので、そこを利用してもよいし(キャンプ場から車で3~4分、徒歩10分ほど)、民宿旅館「椿荘」内の浴場を利用することもできる。
(「紅椿の湯」は、この時期、紅葉の見える露天風呂がいい感じらしい。お食事処の巨大かき揚げと蕎麦が美味とのこと。)
■ テレビアニメ『迷家-マヨイガ-』
美咲ちゃんの行方不明事件が起こる3年と少し前のこと(2016年)、テレビで『迷家-マヨイガ-』というアニメが放送された。
その内容は、登場人物たちが、
「人生の既定路線に嫌気がさした」
「人間関係に疲れた」
「FXに手を出し背負った借金から逃れたい」
「体が弱くどうせ早死にするので何か変わったことをしてみたい」
「女性が真の意味で人間らしく生きられる社会を実現したい」
「新天地で恋人と結ばれたい」
「ニートな日々から抜け出したい」
「銃を思う存分撃てる世界で生きたい」
「ストーカーから逃れたい」
等々、様々な理由から、別天地で人生をやり直すべく「第1回人生やり直しツアー」に参加する。一行を乗せたバスが向かったのは、地図にも載ってなく警察も辿り着けず、神隠しとされ行方不明となった多くの人々が煩わしい現代社会のルールに縛られることなく新たなコミュニティを作って暮らしているという都市伝説上の聖地「納鳴村(ななきむら)」。しかし話がそう上手くいくはずもなく、「納鳴村」の実態は、人の心に宿るトラウマが形をとったもの---それが「ナナキ」と呼ばれ多くは異形の怪物の形をとる---が本人の前に立ち現われてくるという異界であり、村に足を踏み入れた彼らは否応なしに自らの「ナナキ」と遭遇し翻弄されていくというもの。
この舞台である「納鳴村(ななきむら)」のモデルが、山梨県の道志村であるとのこと。
作中にも、道志村(というか椿荘オートキャンプ場)のいわば表玄関であるあの青い橋(椿大橋)をツアーバスが渡るシーンや、美咲ちゃんたち7家族がテントを設営していた「東の広場」をモデルにしたのだろうかと思えなくもない広場が描かれている。
一行が納鳴村(ななきむら)に到着するなり、物語のヒロインでショートボブの「美咲」ならぬ「真咲(まさき)」が行方不明となり、皆が空き家を覗きまわったり熊の影に怯えながら森を捜索するというシーンも描かれており、
その後に実際に起きた美咲ちゃんの行方不明事件を知っている者としては---捜索ボランティアの人が熊に遭遇し慌てて逃げて怪我をするなんてこともあった---こじつければ予知めいていたと見えなくもないその内容に、不思議な気分になってくるアニメではある。
(その5に続く)