群馬県前橋市・三夜沢赤城神社主婦失踪事件・その3 | 雑感

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三夜沢赤城神社主婦失踪事件

(画像は、三夜沢赤城神社の第1駐車場から北側の山林を望んだ図。失踪した千葉県の主婦・志塚法子さんの娘は、法子さんが失踪直前に駐車場わきの林の中で佇んでいるのを見たという。いくつかの情報を総合すると、その時の光景は画像のようなイメージではなかったかと想像する。)

 

※※ パソコンからご覧の場合で、画像によってはクリックしても十分な大きさにまで拡大されず、画像中の文字その他の細かい部分が見えにくいという場合があります(画像中に細かい説明書きを入れている画像ほどその傾向が強いです)。その場合は、お手数ですが、ご使用のブラウザで、画面表示の拡大率を「125%」「150%」「175%」等に設定して、ご覧いただければと思います※※

 

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三夜沢赤城神社の一帯を、グーグルの衛星画像で見てみる。

 

三夜沢赤城神社主婦失踪事件

 

画像中、ピンクのか所に、「第1駐車場わきから拝殿へと続く近道」の入り口がある。

 

その入り口から約30m先に分岐があり、そこを左折すると山中へと向かい、右折すると(御神水を経由して)拝殿へと行くことができる。

 

法子さんの娘は、駐車場にとめた車から降りて赤ん坊をあやしているときに、神社とは反対側の地点にたたずむ法子さんを目撃したという。

 

おそらく、法子さんは分岐を拝殿方向へと曲がらず、左折して山中へと向かう道をとった。

 

そして神社とは反対方向の黄色あたりの地点---ピンクの入り口から約40mほどの地点---でたたずんでいるのを、法子さんの娘が駐車場から樹間越しに目撃した---この記事の冒頭の画像のようなイメージ---ということではないかと想像する。

 

グーグルの3Dで見てみると、

 

三夜沢赤城神社主婦失踪事件

 

法子さんが最後に目撃されたあたり(おそらく黄色のあたり)の少し奥から一気に傾斜がきつくなり、標高が上がっているのが見て取れる。

 

急激に傾斜がきつくなっているのは、下の画像でいえば赤で着色された部分ではないかと。

は、駐車場から拝殿への近道の入り口)

 

三夜沢赤城神社主婦失踪事件

 

仮に山中に迷い込んだとしても、このきつい傾斜を乗り越えて、さらに山奥へと進んでいったとは考えにくいかもしれない。

 

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 いろいろな説を見てみる

 

未解決事件に関心を持っている人々の間でも非常に有名な事件で、その真相をめぐっては、自発的な失踪であるとか、事件であるとかの諸説が乱れ飛んでいる。

 

主だった説を紹介しながら、思うところを並べてみるとすると、

 

 自発的失踪説(一人で新たな人生を始めるために自らの意思で出て行ったというもの)

 

この場合、バスやタクシーを使って現場を去った可能性が高いのではと思うが、そういったものを使った形跡があったという情報もなければ、ヒッチハイクで法子さんらしき女性を乗せたという証言も出てはいない。

(ただ、警察がそこまで捜査したかどうかは不明)

 

「どこかで新たな人生を始めるために、自らの意思で一人で出て行った」とはあまり思えないものの、あえてその線で考えてみると、

 

法子さんらが三夜沢赤城神社にやって来たのは、当日に一行が訪れた花屋で、法子さんの義母が「神社に(ツツジを見に)行こう」と言い出したからだというのであり、

 

だとすれば、神社行きは「義母の発案による偶発的なもの」であり、法子さんが一人で自発的に失踪したのだとすれば、それは計画的なものではなく、偶発的なものだった可能性が高いのかなと

 

では、偶発的に失踪してしまう状況とはどういうものかを考えてみると、それは例えば、あの日あの瞬間に「何もかも捨てて家を出たい」という気持ちが高まり、賽銭をあげることを口実に駐車場の車を出たと、

 

財布を持ち出せば、「どこか他の場所で、新たな生活を始めるつもりでは?」と疑われるので、あえて財布は持たず、札だけを素早く懐に入れて車を出た・・・とかになるのだろうか。

 

法子さんは耳が悪く(右耳との情報あり)、低気圧の時などは気分が悪くなり、倒れたりすることがあったそうで(メニエル?)、

 

そういった体調の問題に加えて、日ごろの人間関係でもストレスを抱えていっぱいいっぱいになっていた(鬱気味)とかの状況があったのだとすれば、何かの拍子に、すべてを捨てて失踪したいという衝動に駆られ、実行してしまうことも、あり得なくはないのかなと。

 

この場合は、神社行きの前日(夫の実家のある群馬県新田町に来ていたという情報あり)や、当日の車中でどんな会話が交わされたのか、どんな雰囲気だったのか、

 

自分の娘や孫のほか、夫、叔父、叔母、義母が同行していたとのことだが、叔父や叔母とは夫側の叔父や叔母なのか、それとも法子さん側の叔父や叔母なのか、そのあたりも知りたいところだが、情報は伝わってはいない。

 

 自発的失踪説(駆け落ちしたというもの)

 

この場合、三夜沢赤城神社かその周辺で、(同性か異性かは別として親密な間柄にある誰かと)駆け落ちのために待ち合わせた、ということになるのだろうか。

 

あり得ないとは思わないものの、駆け落ちにしては、腑に落ちない点がいくつかあると。

 

一つは、あの日の神社行きの経緯。

 

先述の通り、これは当日に法子さんの一行が訪れていた花屋で義母が「赤城神社に(ツツジを見に)行こう」と言い出したため、急遽、神社行きが決まった、という情報があり、

 

これが確かであれば、神社行きは偶発的なものであり、「あの日、偶発的に訪れた神社で駆け落ちの相手と待ち合わせをした」というのは、例えば、神社へ向かう途中のトイレ休憩などで車を降りた際にPHSや携帯で駆け落ち相手に急遽連絡を取り待ち合わせたのだとすれば可能ではあるのかもしれないが、現実味には欠けるのかなと。

 

腑に落ちない点の二つ目は、法子さんの自宅と三夜沢赤城神社との位置関係。

 

法子さんの自宅は千葉県白井市にあり、群馬の三夜沢赤城神社とでは、直線距離にして約110km離れている。

 

駆け落ち相手と待ち合わせるにしては、やけに遠く、しかも僻地だなと。

 

三夜沢赤城神社主婦失踪事件

 

三つ目は、同行者が多すぎること。

 

神社へは法子さんの夫や娘、孫、義母、叔父、叔母などが同行しており、親族の目がありまくりなこの状況で、駆け落ち相手と待ち合わせるものだろうかと。

 

仮に法子さんが、神社行きが決まった直後にPHSか携帯で駆け落ち相手に連絡を取り、神社で待ち合わせたのだとすれば、それは法子さんがその神社行きの機会を「駆け落ちのための千載一遇のチャンス」とみなしたからではないか、と思うが(だからこそ急遽連絡を入れた)、

 

しかし、これほど多くの親族(姻族)が同行している状況を、駆け落ちのための「千載一遇のチャンス」とみなすことなどあるのだろうか、という疑問がある。

 

四つ目は、法子さんのいでたち。

 

赤い傘やピンクのシャツはいいとしても、ハイビスカスのついた青いサンダル履きとは、駆け落ち時の装いとしては、カジュアルすぎやしないかと。

 

五つ目は、所持金。

 

財布も持たず、失踪時の所持金は、賽銭用に取り出した金額(101円)ということになっている。

 

「実は財布から札を抜き出し、懐に入れて出て行った」というのであれば、車中に残された財布の中身の不自然に少ないことに、家族は気づくのではないだろうか?

 

自分的には、法子さんの所持金は、本当に101円だったものと想像する。

 

駆け落ちするにしては、心もとない金額ではないかと。

 

もちろん、駆け落ちだろうが何だろうが、他人の目には理屈に合わない状況でも決行してしまう人はいるものなので、「この状況での駆け落ちは理屈に合わない」「だからあり得ない」とは思わないにせよ、基本的に、駆け落ちの線は薄いのではないかなと。

 

 自発的失踪説(宗教団体等に身を寄せたというもの)

 

赤城神社への参拝の機会をとらえて失踪し、信仰していた宗教の団体等に身を寄せた(出家した)というもの、

 

しかしこれも、「駆け落ち説」の場合と同様、その日に急遽訪れることになった神社で、親族(姻族)の同行者が多いこの状況下で、ピンクのシャツを羽織り、財布も持たずサンダル履きで決行するものだろうか、という疑問がある。

 

ちなみに、法子さんが失踪直前に持って出た賽銭用のお金「101円」について、賽銭の金額にもいろいろと意味があるらしく、「101円」の場合は「物事の始まりや決意ごと」の意味があるとのことで、

 

101円を握りしめて出た法子さんには、心に秘めたる決意があったのではないか、

 

その決意とは、例えば駆け落ちの決意であったり、あるいは、これまでの人生と決別して新たな場所で新たな人生をたった一人で(あるいは同じ信仰をもつ人々と)始めるという決意であったりしたのではないか、と推測する向きもある。

 

自分的には、この失踪事件について、「自発的失踪の線は薄いのでは?」との印象を受けたものの、失踪者の心理を推測するのに、賽銭の金額(101円)に着目するというのは、興味深い視点ではないかと思った。

 

 自発的失踪説(自殺したというもの)

 

バッグや財布を持ち出さず、補聴器も置いたままという状況からしても、あり得る気がする。

 

ただ、神社行きが「義母の発案による偶発的なもの」だったことを考えると、仮に自殺だったとすれば、前々から計画していたのではなく、発作的にやってしまった可能性が高いかと。

 

自殺であれば、神社周辺の山林に入ってしまったのではないだろうか。

 

「警察犬は車の通れる道(駐車場?)で追跡をやめた(だから車で立ち去ったのでは?)」との見方もあるが、失踪当日は雨が降っており、

 

こうして事件のことを見聞きしていて、警察犬の鼻は、「天候や現場周辺の環境など追跡に有利な条件下で、たまに機能すればラッキー」程度であり、絶対視するには当たらない(というかそれには程遠い)という気がしている。

 

法子さんの日ごろの人間関係や、精神状態、健康状態、当日の車中での会話や雰囲気など、自殺の可能性を考える上での参考になりそうな部分について、詳しい情報は伝わってはいない。