常陸国だいだらぼっち伝説・その6(仮題)水戸ダイダラボウ~未解決事件 | 雑感

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ダイダラボッチ_ダイダラボウ

(茨城県稲敷郡阿見町---かつての常陸国信太の地の森)


※※ パソコンからご覧の場合で、画像によってはクリックしても十分な大きさにまで拡大されず、画像中の文字その他の細かい部分が見えにくいという場合があります(画像中に細かい説明書きを入れている画像ほどその傾向が強いです)。その場合は、お手数ですが、ご使用のブラウザで、画面表示の拡大率を「125%」「150%」「175%」等に設定して、ご覧いただければと思います※※



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恋しくば尋ね来て見よ 和泉なる信太の森のうらみ葛の葉


だから陰陽師・安倍晴明の縁はもっぱら畿内にある・・・


と思われがちではあるものの、


「信太」という地名については、


必ずしも和泉国の専売とは限らない。


常陸国風土記によれば、霞ヶ浦の南岸---


およそ現在の稲敷郡(阿見町・美浦村)と一致するあたり---には


遥か昔より広大な「信太(しだ)」の地が広がっていたという。


ダイダラボッチ_ダイダラボウ


https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BF%A1%E5%A4%AA%E9%83%A1

(常陸国信太郡ウィキ)


晴明と同時代の人で、かつて平将門の乱ののち、


この常陸国信太の地に落ち延び、二代新皇を称した平将国(将門の嫡子)こそ


安倍晴明その人である・・・とする説もあり、また一方では、


「平(たいら)」 → 「大羅(たいら)」 → 「多羅(たら)」 → 「大多羅(だいたら、多羅の美称)」


という風に読み解き、だいだらぼっちと多羅国からの渡来人、


そして坂東平氏のルーツを同じものとみる説もあり、


あえてこれらの説を混ぜこぜにしてみるならば、


だいだらぼっちの正体は常陸国信太の地に落ち延びた平将国であり、


それはまた、かの有名なる陰陽師・安倍晴明その人であった・・・


という想像もありなのかもしれない。


ダイダラボッチ_安倍晴明

(だいだらぼっちの正体は、平将門の嫡子とも噂される安倍晴明その人だったのだろうか)


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さて、かつての常陸国信太の地の一部、


現在の茨城県稲敷郡美浦村には


今なお「信太」の地名を残している地域があり、


ダイダラボッチダイダラボウ安倍晴明

(画像中央やや下、赤く着色された部分が美浦村大字信太)


そこから国道125号線(阿見美浦バイパス)を経由して


もうひとつの(かつての)信太の地、阿見町に向かってみると、


ちょうど美浦村と阿見町の境あたり、


上の画像でいえば赤丸で示したあたりに橋が架かっており、


その袂(たもと)にふと目をやると、そこには、


ダイダラボッチダイダラボウ安倍晴明


「清明川」の文字が・・・。


「晴明」と「清明」では字が違う、ということはあるものの、


安倍晴明に関しては、「清明」と表記することも


必ずしも間違いではないらしく(『ほき内伝』では”清明”)、


だとすれば、こういった川の名称に、常陸国と安倍晴明との


所縁(ゆかり)を見て取ることも可能かもしれない。


ところで、この清明川の河口付近で2004年1月、


茨城大農学部に通っていた女子大生(当時21)が、遺体で発見された。


過去の事件に関心のある人々の間では知らない者はない、


というくらいに有名な事件ながら、


発生から12年以上を経た現在、


いまだ未解決のままとなっている。



茨城大学女子学生殺人事件


https://www.youtube.com/watch?v=TKQPXvY8RgE

(Youtubeより、平成16年・茨城大女子大生殺人事件)


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この事件について少し触れてみると、


2004年1月31日午前0時ごろ、茨城大学農学部2年で


日本学生トライアスロン連合の委員でもあった原田実里さん(当時21、山口県防府市出身)が、


阿見町の自宅アパートから自転車で外出したらしかった。


部屋で一緒に飲んでいた友達(男子学生)がうたた寝をしている間に、


「出かける。遅くなるかも」


みたいなメモを残して、チャリで出た。


茨城大学農学部・女子大生殺害事件5

(このような風景の中を一人、チャリで出かけた)


原田さんの動向についてなんとなくわかっているのはそれだけで、


その約9時間後の1月31日午前9時ごろ、


自宅アパートから6kmほど離れた美浦村舟子の清明川河口付近に


うつ伏せの状態(全裸)で浮いているのを、通りがかった男性に発見された。


遺体の足元あたりには、血の付いた原田さんのジャージ(ズボン・黒)があり、


すぐ横のコンクリート製護岸の斜面には血痕があった。


首や胸などには鋭利な刃物による傷が多数、手足には圧迫痕、


直接の死因は、首を強く絞められたことによる窒息死だった。


ジャージからは男性2名のDNAが採取された、とのマスコミ情報あり(警察の公式発表ではない)。


茨城大学農学部・女子大生殺害事件4

(美浦村舟子・清明川河口付近。赤で囲ったあたりの水面にうつ伏せで浮いていた)


茨城大学農学部・女子大生殺害事件3

(ストリートビューより、遺体発見場所〈赤枠あたり〉を対岸から見た画像)


死亡推定時刻は、1月31日午前0時~3時ごろとのこと、


同日午前2時半ごろ---午前2時50分とか午前3時とかの情報も---には、


いつもは見かけない白のワンボックスカーがこの遺体発見現場付近の


空き地に停まっているのが、新聞配達員によって目撃されている。


車内には、運転席に若い男、助手席にもう一人(性別不明)が


それぞれ乗っていたという。


茨城大学農学部・女子大生殺害事件6

(1月31日未明に殺害され、この現場に遺棄されたのだろうか)


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寒い時期のことで、原田さんはその夜、


茨城大学農学部・女子大生殺害事件1


この青いダウンジャケットを羽織って出かけたらしい。


ダウンジャケットは、いまだに見つかっていない。


自転車---画像のそれ---については、遺体発見の4日後(2月4日)、


原田さんの自宅アパートから直線で約2.5キロ離れた場所にある家電ショップ---


ケーズデンキ土浦店との情報あり---付近の空き地から発見された。

(この自転車は、1月31日の午前8時には同じ場所に放置されているのを目撃されていた)


ケーズデンキ土浦店

(ストリートビューより、ケーズデンキ土浦店)


茨城大学農学部・女子大生殺害事件7

(同店一帯を上空から)


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事件の大雑把な位置関係は、



茨城大学農学部・女子大生殺害事件2


原田さん自宅アパート(阿見町)・・・ここを1月31日午前0時前後に、ひとり自転車で外出。

遺体発見現場(美浦村舟子地区、清明川河口付近)・・・1月31日午前9時ごろ、遺体発見。

自転車発見場所(ケーズデンキ土浦店付近の空き地)・・・2月4日に発見された。


の間の距離は直線で約6.03km

同じく、は約2.45km

は約7.75km


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自転車が発見された空き地付近の路上では、


1月31日の早朝5時頃、白いワンボックスカーが土浦駅方面に向けて停車し、


そこからニッカボッカ風のズボンをはいた男二人組が自転車を下ろしていた・・・


との目撃情報があり、


ニッカズボン

(ニッカボッカ一例。ニッカッカとかニッカッカ、ニッカズボンなどと呼ばれる。英語のニッカーッカーズ"Knickerbockers"が語源とのこと)


清明川河口の遺体発見現場と、ケーズデンキ付近の自転車発見現場・・・


この2地点ともに、不審な白系のワンボックスカーが目撃されている、


ということになるかと。


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仮にこの「白ワンボックス~ニッカボッカの二人組」が犯人だとして、


清明川河口で発見された被害女性のジャージ(ズボン)から


男二人のDNAが採取されていた、というのが事実だとすれば、


それらの情報から犯人に肉薄できそうな気がしてしまうのだが、


残念なことに、いまだ犯人検挙には至っていない。


このエリアでは他にも2000年(平成12年)5月に


牛久市の某スーパー(現在閉店)の駐車場で



茨城県牛久市未解決事件1

(画像向かって左下、赤ピンの先にスーパーがあった)


17歳の土木作業員の男性が、


これも未成年と思われる4人組の男に襲撃され、


金を奪われたうえで、およそ30分間にわたり殴る蹴るの暴行を受け、


顔など2倍に腫れ上がった末に昏睡状態に陥り


数日後に死亡するという事件が起きているが、


こちらも未解決のままだった。


茨城県牛久市未解決事件2

(牛久市の17歳強盗致死事件---実質的に殺人---も未解決)


この牛久の事件について調べてみると


警察は半ば犯人を特定していながら、


なんらかの理由によって不問に付したのではないか・・・


との噂もあり、そのあたりを払しょくするためにも


一刻も早い検挙が望まれると思うのだが・・・。


牛久大仏

(足元から漂う未解決事件の臭気。牛久の大仏も、心なしか浮かない表情)