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既存の山を崩し、あるいは新たな山や河川、
湖沼を創造したという逸話の多いだいだらぼっち。
土地の造形・造成がその本職だとすれば、
大手デベロッパーやゼネコン、与党の先生方こそが
現代のだいだらぼっち、ということになるのだろうか。
(写真は富山・黒部ダム)
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だいだらぼっちが山や川、
湖沼を造ったという逸話はもちろん常陸国にもあり、
伝承によると、だいだらぼっち---常陸国では”ダイダラボウ”---が
現在の水戸市大足町(みとしおおだらちょう)---に住んでいたときのこと、
(画像左側、○のあたりが水戸市大足町。画像右下の大きな湖が涸沼、別名”ツチノコ沼”)
村の南側にあった高い山が日当たりの妨げとなり、
村はよその半分くらいしか作物がとれず、貧しいままであったと。
「この山がなかったらなあ・・・」
村人たちがそう嘆いていたところ、
皆の役に立ちたいと思っていたダイダラボウが
その高い山を北のほうへ移してしまったため、
村は日当たりがよくなり、作物がよくとれるようになったと。
ちなみに、そのとき北のほうへ移した山が、
いまの水戸市と笠間市、城里町との境にある朝房山だとのこと。
ところが困ったことに、ダイダラボウが山を動かすため土を掘った跡に
大きな水たまりができてしまい、雨が降るとその水たまりが溢れ、
村が水びたしになるようになってしまったと。
そこでダイダラボウは、その水たまりからの排水をよくするため、
指で大地を割いて川を造り、その下方に沼を一つ造ったらしいのですが、
その沼が、いまの水戸市にある千波湖であると。
この千波湖のほとりで、昭和33年(1958)、
コアな(事件)マニアなら知らない者はない、
有名なバラバラ殺人事件が起きたわけです。
(千波湖、2011年撮影。ストリートビューより)
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いちおう、事件について簡単に触れてみると、
昭和33年1月13日午後3時半頃、千波湖のほとりで
人間の左右の指2本、鼻、陰茎1個が入ったオイル缶が発見され、
翌日には 、オイル缶のあった反対側の湖畔の笹藪で、
全身に硫酸がかけられ、特に顔面と指先が焼けただれた裸の遺体が発見され、
先の指や鼻などバラバラ部分と、この焼けただれた遺体とが完全一致した、とういもので、
「千波湖」「事件」でググっていただくと、詳しいサイトがいくつか出るので、
関心のある方は、そちらで調べてみていただければと思うのですが、
興味深いことに、そのバラバラ遺体が発見された千波湖を造ったといわれる
だいだらぼっち自身が、かつて、バラバラ殺人事件の被害者となった・・・
というのが、水木しげる先生による設定であり、
ゲゲゲの鬼太郎・漫画原作版やテレビアニメ版によると、
だいだらぼっちは、そのあまりの強さゆえに
それを妬む者の悪だくみによって、バラバラに分解され
およそ千年の間、土中の岩屋に封じられてしまったと。
(かつて、だいだらぼっちもバラバラにされ土中に埋められたという)
物語の中では、
だいだらぼっちの復活をもくろむ謎の黒い6人衆が、
福島県・猪苗代湖畔を皮切りとして(アニメ版の設定)
日本各地の地面に巨大な鍵を差し入れていき、
それにより、封印が解かれると同時に
地中から巨大な人体のパーツが轟音とともに姿を現し、
(福島県からは目玉が出現)
(秩父の山奥から鼻、箱根の山から口、名古屋から足、大阪から胴体、九州から手がそれぞれ出現)
やがて、それらのパーツが九州の山岳地帯で一つとなり、
伝説の大巨人だいだらぼっちが復活して
自分を封じていた恨みのある日本列島を、
南の端---漫画・アニメでは鹿児島県---から食べ始めるのでした。
(復活早々鹿児島県を平らげ、明日の夕食は宮崎県になろうとしていた)
政府はアメリカに救援を要請するも・・・
(トランプ・・・)
水木先生くらいになると
来るべき未来を感知する能力というか、
何かしらの超常的なセンスが身に付いてくるものなのでしょうか、
上のストーリーは、あくまで漫画やアニメの話であり、
当然それは、非現実的であったり、大げさだったりはするものの、
中には、ここ最近の世相も相まって、妙なリアリティが感じられる部分もあり、
思わずドキリとさせられるものがある・・・
などと思ったりもするのですが、どんなもんでしょうか。