---------- 2016年3月4日追記分↓ ----------
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160304-00000560-san-soci
産経新聞 3月4日(金)19時2分配信
「大阪市内で平成26年、勤務先だったホテルの女性経営者にわいせつな行為をし、ナイフで刺殺しようとしたとして、殺人未遂や強制わいせつ致傷などの罪に問われた無職、中勝美被告(67)の裁判員裁判の判決公判が4日、大阪地裁で開かれた。
長瀬敬昭裁判長は”凶悪で残忍な犯行だ”として懲役16年(求刑懲役25年)を言い渡した。
公判で中被告はわいせつ行為を否認し、ナイフで攻撃してきたのは女性の方だと正当防衛を主張したが-----(中略)----量刑については”ナイフでめった刺しにし、女性に瀕死(ひんし)の重傷を負わせた。犯行の結果は殺人未遂の中でもかなり重い”とする一方、女性が一命を取り留めたことなどから懲役16年が相当とした。
中被告は20年5月に京都府舞鶴市で起きた女子高生殺害事件で逮捕、起訴されたが、26年7月に無罪が確定した。(後略)」
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事件の容疑者が逮捕起訴された後の公判であるとか判決であるとかについては、
怠慢で恐縮ながらほとんどフォローしない自分なのですが、
この中勝美(67)への判決については取り上げておこうと。
いま1972年8月に起きた霧積の事件を取り上げ中なんですが、
自分の中では霧積の事件の犯人って、この中勝美とイメージが重なるんです。
わいせつ目的で女性をメッタ刺しにする犯行態様ですね、
なのでこの中勝美についても---おそらく霧積の件とは無関係だろうとは思いつつも---
1972年8月当時、どこに住んでたのかなと、一応ググってみたりもしたのですが、
そこまでの情報は出ていないようでした。
1973年に滋賀県の草津で二人を殺害したことまでは出ているのですが、
その前にどこらあたりで暮らしていたのかがわかりません。
おそらくずっと関西在住なのかなと想像はするのですが・・・。
ちなみにこの男は、2008年に舞鶴で起きた高1女子殺人事件の容疑者でした。
裁判では証拠不十分で無罪になりましたが。
上の事件の遺体発見現場とほど近いところ---直線で2キロ程度離れた場所---で、
2001年に、府立海洋高校3年の女子が首や胸など十数ヵ所を刺された状態で遺体として発見されており、こちらも未解決となっています。
それにしても今回の裁判では、正当防衛を主張したとのこと。
ナイフで襲い掛かってきたのは相手の女性なのだと、
だから自分に非はないのだと。
わたし2014年11月のアップロード分で、
どういう弁護がなされるかを予想していたのですが、外れました。
女性がナイフで襲い掛かってきたことへの
正当防衛を主張してくるとは。
いまさらですが、
世の中には予想を遥かに超えた展開てあるようです。
---------- 2014年11月5日初回アップロード分↓ ----------
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141105-00000099-jij-soci
ビルの一室で知人女性をナイフで刺し重傷を負わせたとして、大阪府警曽根崎署は5日、殺人未遂容疑で、無職・中勝美容疑者(66)=大阪市西成区萩之茶屋=を現行犯逮捕した。
刺したことは認めているが、殺意は否認しているという。
中容疑者は京都府舞鶴市で2008年に起きた高校1年の小杉美穂さん=当時(15)=殺害事件で、殺人と強制わいせつ致死罪に問われ、一審で無期懲役を言い渡された後、二審で逆転無罪とされ今年7月確定していた。
逮捕容疑は5日午前8時40分ごろ、大阪市北区兎我野町の雑居ビル2階の一室で、知人女性(38)の胸などを刃渡り約10センチのナイフで刺すなどした疑い。
女性は顔や首など11カ所を刺され、向かいの一室にいた男性が通報して病院に搬送された。
大方の予想通り、
京都府舞鶴市高1女子殺害事件の容疑者だった
中勝美(66)
が再犯した。
舞鶴高1女子殺害事件では
「無罪(無実とは言っていない)」
を言い渡されたが、その前歴は罪にまみれていた。
1973年9月に男性(中勝美、当時25歳)は内縁の妻との別れ話から内縁妻とその兄を殺害した後に住人の女性2人を人質に立てこもった事件で懲役16年の有罪判決を受け、1991年9月に路上で女性を強制わいせつしようとした強制わいせつ罪や傷害罪で懲役5年の有罪判決を受けた経歴が明らかになった。
子供の頃からの問題児で、恐喝事件などを起こし、
少年院への入院歴もあるという。
現在は無職の生活保護、
下着、エロ雑誌、神社の賽銭など窃盗歴あり、怠け者の上に
「盗む」
「犯す」
「刺し殺す」
の、三拍子そろった筋金入りのワルであり、これに
「息を吐くように嘘を吐く」
を加えれば四拍子なのであり、
表面化していない余罪も多そうだ。
2001年の11月5日といえば、13年前の今日だった。
まさにその日、舞鶴市で京都府立海洋高校3年の女子生徒が行方不明となり、
その12日後に、近くの川原で同女子の遺体が発見される、という事件があった。
遺体は、刃物で首を切りつけられていたという。
いわゆる、「舞鶴高3女子殺害事件」だが、こちらも未解決のままだ。
この舞鶴高3女子殺害事件が、
中勝美容疑者による犯行かどうか、それはわからない。
しかし13年もの歳月を越えて、同じ月の同じ日に殺人未遂を犯すとは、
なにか因縁めいている気はする。
こんな男を40年も前から、公費で養っている国もあるらしい。
今回もまた、国選で弁護士をつけてやるのだろう。
どう弁護するのか?
「舞鶴高1女子殺害事件という全国的に注目を集める事件において無実の罪で起訴をされ、その結果、社会の不当な糾弾と偏見の目に晒される中で、被告人は極度の心神耗弱状態に陥っていた」
とかなんとか言って、量刑の減軽を訴えるのだろうか?
しかし今度ばかりは、そう上手くはいかないだろう。
殺意を否認しているというが、
顔や首を11ヶ所も刺しており(メッタ刺し)、
客観的な犯行状況から、本人がどう否認しようとも、
裁判で殺意は認定されるだろう。
殺人未遂事件とはいえ、重い判決が予想される。
80歳かそこらで死ぬとすれば、現在66歳の中勝美は結局、
ほとんど死の直前まで、刑務所の中で過ごすことになるだろう。
あんがい、
長生きするかもしれないが。