山口県周南市金峰という限界集落で起きたこの事件。
因習色濃い閉鎖空間で陰に陽にと嫌がらせを受け、
心身ともに極限まで追い詰められた・・・
と自覚している一人の男が暴発し、
恨みある村人たちの抹殺を図る。
5人を屠り家を焼き落とした後、
夜の闇に忽然と消えた男の家の壁には
「つけびして 煙り喜ぶ 田舎者」
の一句が・・・
という横溝正史臭満載のこのストーリーは、
あの「八つ墓村」や、そのモデルとなった
「津山30人殺し」
を彷彿(ほうふつ)とさせ、
今年最も世間を騒がせた事件の一つだったと思う。
真夏の山中での大捕り物劇から約5ヶ月、
ようやく容疑者が起訴されたようだ。
「山口県周南市の山あいの集落で今年7月、男女5人が相次いで殺害された事件で、山口地検は殺人や放火などの疑いで逮捕・送検されていた周南市金峰の無職・保見光成容疑者(64)を起訴した。
起訴状などによると、保見被告は7月21日夜、近くに住む貞森誠さん(当時71)の家に侵入、自分で作った木の棒で頭を殴って貞森さんと妻の喜代子さん(当時72)を殺害して放火した。
さらに、山本ミヤ子さん(当時79)ら3人を相次いで殺害、山本さん宅に放火したなどとして、殺人と非現住建造物放火の罪に問われている。
事件を巡っては、保見被告の弁護人が精神鑑定を求めたため、今月20日まで3か月に渡って鑑定留置されていたが、山口地検は「被告に責任能力がある」と判断し、27日、起訴したもの。
裁判は裁判員裁判で実施され、公判の中で、動機や事件の背景などが明らかにされる見通し。」
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20131227-00000049-nnn-soci
保見容疑者に関しては当初、
「事件当日の記憶が抜け落ちている」
などと、メディアによって報じられていた。
「記憶の欠落」は、その全てが嘘ではないのだろうと思っていたが、
だとすれば「責任能力」の有無は?
その部分の認定が、少し面倒では?
とも思っていた。
しかしやはりこの度、
地検は「責任能力あり」と見て、起訴に踏み切った。
本人には深い恨みがあったのかもしれないが、
結果として5人の命が奪われた。
そしてゴールデンレトリバーのオリーブちゃん。
捨てられて弱り、死を待つばかりだった子犬を、
容疑者が引き取り、育てていたものだと聞く。
主人の身柄が確保された、ほぼその瞬間に逝ってしまった。
その逝き様は人々の涙を誘った。
保見容疑者には、命乞いなどと見苦しいまねをせず、
やったことはやったこととして己の罪を受け入れ、
いさぎよく死刑になってもらいたい。