皆さまご無沙汰しております。
フェイスブック上では活動を報告しておりましたが、ブログを長〜いこと放置していたので久しぶりに書いてみました。
あまりに素敵な事なのでずっと一人でワクワクしておりましたが、そろそろ準備に本腰を入れないといけない時期になったので自分へ喝を入れる意味も含めてここに記します。
(長文です!)
実はこの場でのリサイタルは留学時に続き2度目です。1回目はこのリサイタルのために新しいプログラムを作るのに必死でしたし、そんな大役を任せてもらえた事に対する喜びと不安でいっぱいでしたが、今回はもう学生ではないし2回目なので個人的には全く意味合いが違う場となりそうです。
昨年の暮れにリサイタルやマスタークラスのために来日していたハンスユルクと一緒に食事をしていた際に「来年のリサイタルやってみない?」と打診されて始まったこの機会。
日本に戻って10年近く経っている自分に声をかけてもらえたのがそもそも驚きだったのですが、加えて「弾くプログラム全部ベートーヴェンでもいいよ!」と言われてさらにビックリ!!
もともとベートーヴェンは大好きで留学中も弾いていたし、彼のレッスンも受けていましたがそれを認めてくれた事がこの上なく嬉しかったし、幸せな事だなと感じています。
ただ地元の人からすれば日本人がドイツでベートーヴェンを弾くことへの違和感やリスクも重々承知しているので怖さも多少ありますし、覚悟も必要です。
(外国の方が日本で歌舞伎などの伝統芸能をやるのに近い感覚ですかね?)
が!
もともとピアノをやっている時点で異文化に挑戦しているって事なので結局何弾いても変わりません!
そして、それでも嬉しさの方が優っている自分がいます。
今回ベートーヴェン・オンリーということもさながら曲目もかなりのチャレンジ!
なんと最後の3つのソナタ(第30-32番)という究極なプログラム。。。
「おいおい、お前どこの巨匠だよ?!」
というツッコミが聞こえてきそうですが個人的にこの3曲をプログラムとして弾く事は長年の夢でした!
今年の初めに〈人生で一度はやってみたいプログラム〉の1つだった有名なソナタ3曲「悲愴・月光・熱情」でのリサイタルをしましたが、今回もその続き。
つまり
『ベートーヴェン好きなら一度はやってみたいプログラム』
です!(断言)
この10年でピアノソナタ全曲弾いてみたり、ヴァイオリンソナタに挑戦してみたりして少しずつ積み重ねてきたベートーヴェン像。
それでも無謀にもほどがあると承知していますが、このプログラムをドイツで弾けるって
とても幸せな事じゃないかと思っています。
ぜひ楽しんで弾いてこようと思います!
そんな訳で日本でも同じプログラムでリサイタルをします。
7月19日に沖縄・那覇パレット市民劇場、9月25日に東京・表参道カワイ「パウゼ」です。
チラシ出来上がり次第また改めてご案内いたします。皆さま、どうぞよろしくお願いします!