イスラエルの鉄道計画提案~地味だが有益な提案かも!? | 河豚の遠吠えVer2.0

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久しぶりに国際政治・経済関係の更新です。

 

更新頻度の少ない当ブログですが、最近の過去記事を確認する限りではコンピュータや通信関係の話題ばっかりで本来の姿に戻った格好ですね(笑)

10月後半から台風が二週に渡ってやってきたり、その合間に衆院選があったりで本来取り上げたい話題も多かったのですがそんな中の話題の一つを取り上げておきたいと思います。

ニュースソースは日本経済新聞から。

旧約聖書の時代からこの地域では数々の国や文明が勃興し、滅んでいきました。

そして現代のイスラエル国建国より4度に渡ってイスラエルvs周辺国全て・・という構図で戦乱があり、1990年代から現在に至るまでイスラエルとの国家間による大規模紛争こそないものの近隣諸国との友好的な関係は築けておらず常に何らかのリスクに曝されているというこの国の現状があります。

旧約聖書中、イスラエルが部族連合から王権体制へ社会構造を変えていく過程の中でペリシテ人との戦いが数回出てきますが、このペリシテ人というのが現在のパレスチナの祖であるので、仲が悪いのは宿命的。まして、現代になってアメリカ合衆国がイスラエルをバックアップし反イスラエル勢力との調停に度々乗り出してはきたものの、真の和平が互いに成立した試しがないというのがこの地域です。

で、そんな地域・・特にアラビアとイラク国内のそれぞれの長距離鉄道とイスラエルを結ぶ広域鉄道網の整備計画をイスラエルが提案する・・という話です。

 

現代社会を支えるエネルギー供給地域として依然として中東地域は重要ではあるものの、原油市況の低迷で「掘って売る」だけでは儲けられなくなってきたアラビア半島地域にとってはかなり魅力的な提案に映るのではないか?と思います。

過去のいきさつもあるのでそう簡単には動きだせないでしょうけどね。

提案内容の概要を記した地図はこんな感じらしいですが・・

地中海側はハイファを起点としてヨルダン国内の鉄道建設にイスラエルが協力して造り、その鉄道をサウジとイラクにある既存の長距離鉄道に接続する事でスエズ運河を経由する物資や人の移動にかかる距離や時間を短縮できるというメリットが生じるとの事。

サウジアラビアはこの提案に乗るかどうかわかりませんが、イラクとクウェートにとっては貿易面では魅力的な提案かも知れません。特にイラクは旧サダム・フセイン政権崩壊以降、ISISやらクルド独立派との戦闘やスンニ派とシーア派間での不協等でとにかく国内事情が安定しないので、イラクにとって早急に必要な事は立場を超えてみんなが食えるような経済体制を作る事でしょうからね。

 

政治体制や宗教的思想はいったん脇に置き、参加する国全てに経済的メリットがある・・とすれば、各国相互でヒト・モノ・カネが更に動き、新規雇用も生まれてくる可能性もあります。もっともイスラム圏内での商慣習はかなり独特な内容があるようなのでそう簡単にはいかないとは思います。

ともあれ、この提案を主導したイスラエルのカッツという人物・・この人は同国の運輸・道路安全相兼情報活動相という長い肩書を持つ政治家ですが、Nice Try!であると申せましょう。

 

日本経済新聞のインタビューに応えている訳ですから当然のことながら日本政府に対しても資金支援に期待している訳ですが、ODAの形になるのか?あるいは利子付き借款か?もしくは政府支援の投資になるのか?・・まぁ、日本側としては政府支援の民間企業による投資という形になるのが一番好ましいとは思いますが、具体的な各国との合意と整備計画が出てくるのが待たれるところでしょうね。

 

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