彼と出会ったのは、あれはたしかKnotさんがオープンする前、5月の終わりごろだった。

修善寺温泉場に突如として現れたゲストハウス、「Hostel Knot」。

修善寺。言わずと知れた伊豆の心臓部。そして「小京都」と称される屈指の観光地である。偉大なる歴史、豊かな自然、古き善きおもむき。名だたる旅館はいずれも高級気質で、良く言えば強者をもてなし、悪く言えば弱者を寄せ付けない。

そこに現れたリーズナブル志向のKnotさんは、修善寺に新たな風を吹かせているのかもしれない。オリンピックの自転車競技が伊豆で行われるということで、海外からも注目されている中、外国人旅行者も増えている。
海外から来た旅行者が、みな金持ちとは限らない。ほぼほぼ手持ちの少ないバックパッカーか、中流階級の平凡な旅行者が多数だと思う。
そこでネックなのが、「修善寺の格式が高すぎる」ということではなかろうか。
国内の金持ちが、自らのステータスとして修善寺に宿泊するために訪れるのは、それはそれで良いことかとは思う。ただ、「これからの修善寺」に必要なのは、「客単価」ではなく、「お客さんそのもの」ではないか。

我が国は少子高齢化社会である。先進国の中でも特に状況は悪く、そうでなくても、これから起こりうる自然災害などの不可抗力を考えたとき、果たして明るい未来を脳裏に描けるだろうか。

いずれ人は老いていく。金持ちが金持ちでいられるのは、人として生きている間だけである。では、今の若い世代が、みな金持ちになれるだろうか。

これからの社会は、どんどんと困窮していく。もちろん、巨万の富を手にする若者は少なからずいると思う。ただ、これから先、たったの1泊をするために、少なくとも10万円程度を手にして、修善寺に来る人がいるのだろうか。

今はいいのかもしれない。しかし、やがてその時代は訪れる。高い金を払うために、修善寺へ来る人はいなくなるだろう。

5年、10年先の未来を考えたとき、今、行動を起こさなければならない。観光客が減少した未来。すなわち修善寺、ひいては伊豆、滅び行くさだめである。そのときになって後悔しても、もう遅い…。

Knotさんはこれからの時代、修善寺にとって必要な存在だと思う。リーズナブルなコスト、海外からの旅行者ともコミュニケーションをはかれるし、近隣の住民とイベント的なこともできる。何より、スタッフの2人は、親しみやすいから。



前置きが長くなってしまいましたが、Khotさんに差し入れ持っていきます。彼、というのは、経営者であり社長の山本涼平さんのことで、実は無給で仕事をしているとのこと。11/3にお邪魔したとき「ラーメン食べたい」みたいなこと言っていたのでラーメン持っていきます。⚪ちゃんの醤油豚骨味。3食入りです。



あ、木村洋介さんがいらっしゃいました。どうもどうも、こんばんわ。
あれ? 社長はトイレですか? え、母親の誕生日を祝うために三島に帰った? そうでしたか、じゃあ帰ります。…ウソです。彼に差し入れを持ってきました。横浜のおみやg、間違えた、ア⚪タで買ってきたお土産です。彼、時間が空いたらバイトをして食っていると聞いたもので、それはそれは不憫であると、僭越ながら援助物資を持参した次第。少しでも足しになれば幸いです。

ちなみにですが、今回、馬塚幸輝作品第一弾、修善寺浮陽のCDジャケットなどのデザイン製作を木村さんにお願いしているのです。使っていただけるかどうか、プロデューサー次第だとは思いますが、やはり修善寺在住の若きデザイナーに製作していただければ、これはかなり価値のある作品に仕上がること請け合いなので、ぜひぜひよろしくお願いします、ということで木村さん、頼みましたぜ。

修善寺生まれの幸輝が作詞作曲して、修善寺在住の木村さんがデザインを担当するという、夢のタッグが実現しそうです。胸が熱いですねぇ!



さてさて、すっかりお邪魔してしまいました。これで失礼します。また来ますよ。次回は涼平社長を徹底的にイジり倒そうと思います。
おやすみなさい。

終劇