評判は実力よりちょっと下がいい。

評判や結果が実力以上だと、人というものは馬鹿なもので、

ふさわしい目標を見失い、それまで培ってきたものを台無しにしてしまいます。

「ウチの子はすごいのよ」と自慢話をする親の子は、間違いなく目標を見失うでしょう。
目標を持つということは、そこを目指してがんばる中で、知らず知らずに何かを身に付けます。

その何かにこそ意味があります。

そして、次の目標に向けてのスタートラインが見えてくる。

それが素晴らしいのです。
試合に勝つ喜びは一瞬のことです。

次の日になったらそんなことは関係ありません。

でもうまくなったり、凄くなったりはします。

それは一生の財産です。
親として常に自分に問い直してください。

自分の見栄を満足させたくて、自慢できる子どもになって欲しいのか。

そんな親の思い通りになることはまずありえません。

人生というのは、どちらかといえばうまくいかないことの方が多いものです。

人生は敗北続きだとも言えます。

でも努力は裏切りません。

そう言えるのは、諦めない人だけです。

親として、諦めずに努力を重ねる子どもの後ろ盾に徹して、励ましてください。
夢は逃げない
夢は逃げない。

逃げるのはいつも本人です。

どこに自分の夢を据えたらよいのか、その想いのちょっとした違いで、

突然、眠っていた才能が目覚めることもあります。

そのための強い気持ち、あきらめない心は、青春期の彼らの人格に託されています。
誰に言われるでもなく、彼ら固有の夢を掲げ、自分で実現するしかありません。

ただし、その環境は大人が用意しなければなりません。

親が周りで24時間管理し、叱咤激励したってダメです。

チームが子どもたちを後生大事にして、「ここだ、ここだ」と道をつけても、選手はダメになるばかりです。
親のできる最良のことは、突き放すことです。

例えば、親のありがたみがわからない幼稚な挑戦者には、不毛なことに時間を割かないように無駄な金を与えないことです。

あれこれと愚痴を言わずに、決意を持って捨てることです。

もし子どもの強い意志と真っすぐな心を育てられなかったとしたら、それは大人の責任です。
それは、親であるあなたの背中がもたらしたものだからです。

あなたがそうやって自分を棚に上げて他人を非難すること、それと同じことを子どもは真似ているだけです。

自分自身を問わないあなたと、同じことを子どももしているのです。
子どもたちが持つべきものは、自分の夢を諦めずに追う決断です。

誰でもない、自分自身に向けて自分の意志を問うことです。

大人の仕事は、彼らが男として生きるために、親としての生き方を背中で見せることです。
かつて、夢を追うべき時に夜の街で意気がり、動物的な性を愛だと言い張って異性を追ったかもしれない。

多くの親がいま、後悔しているのではないでしょうか。

自分たちが後悔しているのと同じ景色が、子どもたちの前に広がっています。

異性を追うのが悪いのではありません。

青春期に抱いた夢を簡単に諦めさせてはいけないのです。
過ぎ去った青春を真摯に語るのは、「諦めた自分」、

「逃げた自分」を認めることでもあり、辛いことです。

逆に強がって不良ぶっていた自分を語るのは、自分の馬鹿さ加減をさらすようなものです。
夢は破れることもあります。

むしろ、敗れることの方が多いでしょう。

かつて敗北と挫折を経験した親だからこそ、これだけは教える必要があります。

「夢は逃げない、逃げるのは自分だ」と。

大切な勝負の時に逃げた者は、一生逃げ続けてしまいます。

うまくなるのはサッカーではなく、言い訳だけです。